宇宙の大海の一滴として生きている[391/1000]
日を記すと書いて、日記という。なんと儚い響きであろうか。私はだれかに読まれることを意図したり、考えをまとめるために言葉を書くことはあっても、純粋にその日に起きたことを記すということはしてこなかったのである。なぜなら、何気…
日を記すと書いて、日記という。なんと儚い響きであろうか。私はだれかに読まれることを意図したり、考えをまとめるために言葉を書くことはあっても、純粋にその日に起きたことを記すということはしてこなかったのである。なぜなら、何気…
居場所がなくて生きていけないなんて、そんなバカな話あるかい。居場所なんてもんは大ウソである。そんなもの、社会がつくりだした虚妄である。本当は、日本のどこにいても心の深いところ、いわば魂で繋がってきたのが、同じ祖先をもつ民…
宇宙に憧れつづけている。昨晩布団に入りながら、三島由紀夫の「美しい星」を読んでいると、眠りにおちようと意識が薄れかけるその瞬間に、宇宙に到達したような感覚を味わった。夢のなかで、宇宙空間をふわふわと漂いながら、青い地球を…
雨が降る季節であるが、どうしてか今朝の雨には天の痛みを感じる。雷鳴には天の怒りを感じる。心に叩きつけられる雨粒の音、ひとつひとつに、天の悲しみを感じる。人間の魂が奪われるその変遷を天は見守りつづけてきた。現世に起こる不穏…
日本よ、かつての武士道の誇りはどこへ行った。第一に恥をきらい、純情に恋忍び、名誉を重んじたあの気高き魂はどこへいった。憂国の士を演じるつもりはないが、今の私はあまりにも非力である。なんせ、ついこないだまで私自身、魂を奪わ…
私は陰謀論者ではないけれど、歴史をみれば明らかにおかしいよなと分かることが、世の中に平然とまかりとおっており、それが見えざる力によって隠蔽される事実に深く悲しんでいる。現世のすべては悪魔の手に落ち、人間の魂がすっかり奪わ…
アフリカで誕生した人類は太陽を求め東にやってきた。その旅の果ての地が日本である。ゆえに日本は、日の本である。 この歴史を読み、偶然であるが、私は似た経験をしたことを思い出した。それがオーストラリアの横断であ…
ヒグラシの声で目が覚めたのは初めである。ヒグラシは、黄昏に鳴くイメージが強いが、薄明るい朝の時間帯にも鳴くのである。大体の場合、小鳥の声で目が覚めるが、日によって小鳥の合唱にも大小があるのである。森にきて最初の頃に、盛大…
「自然とはなにか」「人間はどこまで関与すべきか」を問いながら森で労働している。 他の動物にはなくて人間にあるもの、その一つは、美しいと感じる心である。動物は掃除をしないが、人間は掃除をする。掃除をすると例外なく、心が広々…
森で目が覚める。夢の内容はだいたい、過去に出会った人間のことである。社長になった者もいる。結婚した者もいる。立派に仕事をして、趣味を充実させ、広く交友している者もいる。苦労を重ねながら子を養い、仕事に勤める者もいる。そん…