宇宙より授かったエネルギーを、宇宙に向かって放つのだ②[426/1000]

しあわせな人間とは、自分の命をささげたいと思える対象をもつ人間である。家族や仕事、愛する女性のために、自分のすべてを犠牲にしてもいいと思える人間はしあわせである。ふしあわせとは、そんな対象をもたず、自分のためにしか生きられなくなることである。

エネルギーが自己に向かうと破滅にむかう。東洋でいう、気滞が生じる。最悪の場合、海に身投げするのは、自己に滞った大量のエネルギーが行き場を失い、宇宙に放出されることで、溜まりこんだエネルギーを解消するためである。平常、怒ったり、泣いたりすることで、エネルギーは調和を保ち、この最悪はまぬがれる。持つべき心持は、宇宙より授かった命を、宇宙に向かって”放つ”ことである。今日の生命エネルギーを宇宙に”放つ”ために、今日のエネルギーは存在する。

 

ふしあわせに屈服しそうな今日、騎士道を思い出している。この1年、武士道と葉隠の言葉に助けられてきたが、西洋化の影響もあってか、騎士道の精神のほうがしっくりくることも多い。コードギアスにも、ジョジョにも、騎士道の精神が登場する。名誉や誇りを重んじ、恥をなによりも嫌い、その気高さに生きる話は、いつにおいてもしびれるほどかっこいい。

腐りそうになるときや、挫けそうになるときは、この気高い精神を、瞑想によって取り戻さなければならない。騎士道も武士道も、常に自己を突き離そうとする厳しいものであるが、その魂に両手でしがみつくことで、どん底に堕ちることから回避する。何度もこの手を離し、つまらないナルシシズムに自分を堕してきたが、それを何度も恥じ、男である以上は死ぬまであの崇高に立ち向かわねばならぬと思うのである。

 

よいか。負けそうなときは、瞑想し、つまらない感情から自分を救い出すのだ。ランスロットの崇高さを想い、誇り高き心持を思い出し、悪の力をもエネルギーに変換し、今日どう生きるかを定めるのだ。損得に縛られず、宇宙より授かったエネルギーを、宇宙に向かって放つのだ。

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