元気にしているか。初めて森の家で書く日記[461/1000]

森の家に、机と椅子ができた。今日は、その使用感の確認もかねて、森の家のなかから、つくりたての机と椅子で書いている。

椅子は、直径20cmくらいの切り株を立てたものに、座面の部分にだけ直径30cmくらいの薄い切り株をのせたシンプルな構造だ。一般的な椅子のように、4本の足と背もたれのあるような、手の込んだ構造にしようかとも思ったが、せっかく安定感のある丸太があるので、木をそのまま活かすことにした。

机も試行錯誤の末、簡素な構造となった。太い丸太を2本立て、そこに橋をかけるように、板を一枚とおしただけのものである。どちらも加工したというよりは、木を適切な長さにきりそろえてはりつけただけの、子供の工作のようなつくりであるが、太いマツの丸太が、あまりにも豪快で本物の波動を放っているので、構造のチープさを感じさせない美しい出来栄えである。

機能的にも、太い丸太をノコギリで伐った分、座ったときに若干斜めになっている感じはあるが、丸太の安定感は申し分なく、全体重を任せてもまったくブレることのない、心地よい安心感がある。

 

つい先日、取りかかった内装であったが、気づけば、床が張られ、本棚ができ、寝台ができ、机ができ、椅子ができた。塗装などの仕上げは残っているものの、これで予定していたパーツはすべてそろった。あとは、窓枠にアクリル板をはり、最後の蓋をするように、ドアをつくれば、機能的に家として完成する。

夏にはじめて、ここまであっという間だったが、天気のほうも残暑もだいぶやわらぎ、段々と秋っぽくなってきた。人の自覚しないところで、季節がゆっくりと移ろいでいくように、私も森で家をつくっている間は、ちっとも進んでいないような気持ちだったが、なんだかんだ季節と同じように移ろいでいたようである。

 

孤独に淡々と生きているが、諸行無常を深く感じる夏から秋にかけての時期は、いつも以上に、寂しさがつのる。皆は元気にしてるか。完成のあかつきには、中断していた森の家の撮影も動画にしてあげるつもりなので、興味のある方はぜひたのしんでもらいたい。

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