堕落した人間は、寅さんをみるといい[293/1000]
好き勝手フラフラ生きてる人間が偉いのか、地道にコツコツ働いてる人間が偉いのか。当然、地道にコツコツ働いている人間が偉いにきまってる。 こうはっきりと言って、一所懸命に働く人たちを茶化しに行った寅さんを、妹のさくらが目に涙…
好き勝手フラフラ生きてる人間が偉いのか、地道にコツコツ働いてる人間が偉いのか。当然、地道にコツコツ働いている人間が偉いにきまってる。 こうはっきりと言って、一所懸命に働く人たちを茶化しに行った寅さんを、妹のさくらが目に涙…
私憤で晴らすか晴らさぬか、 ここで人間試される。 メラメラ燃えるこの炎、 腹ではなく、魂に在り。 誰にも気づかれないように、 静かに烈しく燃え上がれ。 朝爽やかな風に乗り、 雄々しき陽光浴びながら、 桜がそろそろ散ってい…
やってくれたな不届者。侮辱だけは赦すまじ。 感情なんて朝飯前。それは小鳥の問題さ。 名誉は傷つきこの屈辱、恨みは墓まで持っていく。 お前なんて不幸だと、遣いが憐れみやってくる。 人の過ち赦すなら、汝は天に赦される。 しか…
「働かざる者食うべからず」という言葉を、子供の頃父から教わった。 今では、この言葉が意味するのは、生命と宇宙の間で行われる、恩の貸し借りなのだと分かる。文明のために働くから、見返りとして食わせてもらえるのであって、働かな…
甥をもった夢を見た。赤子はとても可愛く、周囲は私に似ていると言う。私は無垢で純粋な甥を見て、この上ない幸せな気持ちになりながら、「お前はちゃんと幸せになれよ」と伝える夢だった。こんな夢を見たのも、昨日、寅さんをみた影響に…
木下惠介監督「二十四の瞳」を観た。瀬戸内海の淡路島に次いで2番目に大きい小豆島での、先生と12人の教え子の人生を描いた名作。 古き日本に流れる、胸をいっぱいにするこの温かい何かはいったい何なのだろうといつも憧れる。何に涙…
川沿いの桜並木道を、永遠の風が吹き抜ける。 永遠を感じることは、死を想うことと同じであろう。 美しく咲く桜を見て、同時に儚く散る桜を想い描く。 美しさが包む死と、死を包む美しさに胸は打ちひしがれるのだ。 日本人として生ま…
温かい季節になった。道を歩けば、野には黄色い花々が広がって、風によって甘い香りが運ばれてくる。少しずつ開いていく桜の花びらを毎日眺めながら、満開になる日を今か今かと待ち侘びている。道端の花を一輪摘んで部屋に生けると、なん…
私はこの世界の虚無を憎んでいるのかもしれない。 20代の半分をこの虚無を問うことに費やした、と書いたけれども、過去形ではなく、進行形である。 今もまだ、虚無を問うてるし、死ぬまで問い続ける宿敵にあるのかもしれないと思う。…
誰にも理解されないと感じるから、神に救いを求める。 神に救いを求めて、言葉は紡ぎ出される。 だから、詩も音楽も芸術も、涙がある。 涙があるものに、たくさん触れていたい。 深い孤独を抱えたまま生きていくほど、…