世界の呼吸に気づいているかぎり、世界は人を生かしてくれる[178/1000]
寒波に怯えている。自分を大事にしすぎているからだろう。 マイナス10度の野外を寝袋で生きていたことを思えば、雨風しのげる車の中でマイナス5度や6度くらい大したことないはずだ。温かさに触れるのは、白湯とご飯をいただく時くら…
寒波に怯えている。自分を大事にしすぎているからだろう。 マイナス10度の野外を寝袋で生きていたことを思えば、雨風しのげる車の中でマイナス5度や6度くらい大したことないはずだ。温かさに触れるのは、白湯とご飯をいただく時くら…
聖典を読み込むことでそこに宿る魂を知ろうとするように、歴史に名を遺す人物がどんな息遣いで生きていたかを知ることは、法を身とする実際的な助けになる。純粋な魂を宿した人間の呼吸には、個性が加わるがその息遣いを辿って魂にぶつか…
かたちによってわたしを見、 声によってわたしを求めるものは、 まちがった努力にふけるもの、 かの人たちは、わたしを見ないのだ。 目ざめた人々は、法によって見られるべきだ。 もろもろの師たちは、法を身とするものだから。 そ…
昨夕、諏訪湖を眺めながら、傷ついた時とは違う、不仕合わせな苦しみを感じていた。 まるで亡霊のようだと思った。死ねなかったとき、自分は生きた亡霊となって、自己の内を永遠と彷徨いつづけ、自分を蝕みつづける。心を蝕み、身体を蝕…
「不仕合わせのときにくたぶるる者は益に立たざるなり」 今がそんな状態にある。不仕合わせで、自分が役に立たずで、くたびれている。自分が大事になり過ぎた結果、生まれたのは迎合と惨めさと恥だった。天に仕えることも、天に合わさる…
生きている実感に焦がれるが、本当はそんなものはない。あるのは生きている実感ではなく、生き返る実感だけ。生きる一点に留まることは不可能で、常に生と死を行ったり来たりしている。緊張と緩和を繰り返し、絶望と希望を得る。 生き返…
自分で自分を赦すことができない人間は、未熟であるかのように扱われるが、本当は自分で自分の罪を赦さない人間ほど、純粋なのだと思う。 自分で自分を赦すことができず、誰かに赦しを求めなければ、潰れてしまうのが人間の弱さでありな…
「二つ二つの場にて早く死ぬ方に片付くばかりなり。」毎朝この言葉から1日が始まる。 世界はすっかり冬に染まり、明け方は氷点下になることも増えてきた。まだ外も暗い中、寝袋から抜け出すことにも勇気がいる。そんな時…
身体は疲れやすく、心は傷つきやすい。脆い器に生きている。丈夫な器が欲しいと何度も願った。丈夫なもののほうが優れていると教えられた。しかし魂の視点を持つときは、この脆ささえも愛おしくなる。もし絶対に割れることも壊れることも…
山の修行は過酷であるが、日常の中で修行を貫き通すことも等しく大変だ。 街の喧騒から離れ、汚れないように純粋を貫こうとするが、汚れの中でも純粋でいられることのほうがずっと難しいことだろう。 毎日瞑想をする私は…