不幸を恥だと思わない/命の突進が「生」となる[134/1000]
幸せな人生のほうが不幸な人生よりいいに決まってると、100人いたら99.9人答える社会だと思う。成功を追求する生き方に疑問を抱く人たちは沢山いても、「成幸」を叫ぶようになると、ここに疑問を持つ人はあまりいない。 &nbs…
幸せな人生のほうが不幸な人生よりいいに決まってると、100人いたら99.9人答える社会だと思う。成功を追求する生き方に疑問を抱く人たちは沢山いても、「成幸」を叫ぶようになると、ここに疑問を持つ人はあまりいない。 &nbs…
外を見れば見るほど自分が小さくなって、内を見れば見るほど自分が大きくなる。 どれが一体、自分の本当の大きさなのか分からなくなるようなこの感覚に直面するとき、私はいつも途方に暮れてしまう。そしてもう自惚れで傷つきたくないと…
独り黙々と生きている。この時代に生まれたほかのみんなは元気にやってるかな。 一人の時間がつづくが、私にとってこの時間は魂の修行のようなものだ。日々どうしようもない寂しさに襲われながらも、孤独に苦しんだ分だけ傲慢さが溶けて…
寂しさの中に居続けると、寂しいという感覚すらも分からなくなる。陽が落ちた寒そうな諏訪湖を眺めていても何の気休めにもならず、心は凍り付いたように冷たく粗い。胸が締め付けられて痛いのに、涙は溢れそうで溢れない。スーパーで買っ…
アイツは変わらず元気にしてるだろうか。仕事頑張ってるだろうか。彼女とはうまくやってるだろうか。いつも気前が良くてかっこいいが、本当は裏で苦しさを抱えて懸命に生きてるのだろう。また一緒に温かい飯を食らいたい。 あの人は元気…
暇だと鬱になることを別の言葉で表現すれば、生きることも死ぬこともできない人生に対する漠然とした虚無感だと言える。息を吸うには、先ず吐くことが必要であるように、生きるには死ななければならない。巷でよく聞かれる「生きている実…
なんだかんだ葛藤だらけのこの1000日投稿も、思い立ったのは、坂口恭平さんの言葉にある。1年以上続いた引きこもり鬱から身を奮い立たせて家から飛び出したものの、身体だけ外にあって、心はまだ内にあるような状態だった。外に出た…
自分の中に、絶対的な聖域を持つこと。その聖域には誰にも足を踏み入れさせないこと。言うまでもなく、自分から聖域を打ち明けるなんてことはもっての外である。好きだと言葉にするのは簡単であるが、恋の膨張はそこで終わる。ひたすら耐…
三島由紀夫の「葉隠入門」と、執行草舟の「超葉隠論」を繰り返し読むうちに、堅物だった言葉たちの血流を感じることができるようになってきた。 執行草舟は、7歳で葉隠と出会い、その後、モーセの十戒に倣って、自身で葉隠十戒をつくっ…
「武士道というは死ぬことと見つけたり。」これは魂のもつ価値に絶対的な信頼を置き、人間存在のすべての価値を魂の尊厳に置くということ。執行草舟は、「物質主義の完全否定だ」と言い切った。豪快である。 我々の大半は、生き伸びるこ…