感情よりも、精神に価値がある。[410/1000]
感情はエネルギーである。感情が体内で凝固すれば、エネルギーの循環に不具合が生じ、心身に不調をもたらす。ゆえに、カウンセリングなどでは過去の苦しみを再体験しながら、体内に凝固した感情を涙に浄化させ、凝固したエネルギーを外に…
感情はエネルギーである。感情が体内で凝固すれば、エネルギーの循環に不具合が生じ、心身に不調をもたらす。ゆえに、カウンセリングなどでは過去の苦しみを再体験しながら、体内に凝固した感情を涙に浄化させ、凝固したエネルギーを外に…
森の家に来客をむかえた。家はまだ屋根がついた段階で迎え入るには忍びない状態であったが、適当な場所に即席でテーブルをつくって、ハンモックとイスを置いたら、それなりに落ち着ける空間ができた。「ハンドパンをもっていく」というの…
真に重大な哲学上の問題はひとつしかない。自殺ということだ。人生が生きるに値するか否かを判断する、これが哲学の根本問題に答えることなのである。 カミュ, 「シーシュポスの神話」 この不条理な世界を、よく腐らずに生きているも…
夢と現実が溶けあい、死と生が混ざりあう。宇宙のなかを夢遊して、永遠の灼熱に汗をながす。 この世の境界が曖昧なものになるほど、形の有無など一つの性格にすぎないのではないかと思う。 生身の人間と会っても決して慰められることの…
7月も終わりである今日は、この1ヵ月の森の生活を簡単に振り返ってみたい。 といっても、森の家づくりについては、日頃から愚痴をこぼすように小出しにしていたので、あたらしく書くことはこれといって何もない。全体をみれば、一か月…
「大丈夫」という言葉が口癖になれば、きっと日常は愉快なものになるにちがいない。しかし、心配性の私は、今日も相変わらず、「こんな家でほんとうに大丈夫か?」と不安になってばかりであった。 朝7時から屋根をはる作業をはじめ、飲…
人間は本来、色んな愚にも付かない事をするものであるが、とり分けこん度の様に一朝にして総てを灰塵に帰すると云う様な危険性の多分にある都会の中にあって、一朝にして灰となる運命も知らぬげに、自分の住家に、大層なお金を掛けて、あ…
夢は永遠につづく憧れである。夢を地上に物質化することを”夢を叶える”、”夢を実現する”というが、人間がほんとうに月を手にすることはなく、月光を浴びつづけることしかできないの…
明け方、ひぐらしが鳴く。夕暮れにもまた、ひぐらしが鳴く。そうして1日がはじまり、1日がおわる。しばらくすると、月がのぼる。森の中からは木々に隠れてしまうので少しの間しか見ることができない。ひとり淋しさをコーヒーでごまかし…
太宰治は「男には不幸しかない」といった。悪魔に魂を売りさばき幸福に生きるか、魂とともに不幸を生きるかである。純粋な人間として生きようと思うほど、死にたくなる世の中である。ここに第三の道があるとすれば、不幸のなかに武士道を…