宇宙から見れば何歳になっても子供である[377/1000]
足軽は人をつくらないという。妻子をもちながら仕事の責務の重みをまっとうすることで、ほんらい男はできあがっていく。6月末で仕事をやめた私は、精神の解放を味わっているが、自由奔放に流れないように己を戒めたいと思う。幸か不幸か…
足軽は人をつくらないという。妻子をもちながら仕事の責務の重みをまっとうすることで、ほんらい男はできあがっていく。6月末で仕事をやめた私は、精神の解放を味わっているが、自由奔放に流れないように己を戒めたいと思う。幸か不幸か…
雨が降ってくれてよかった。淋しさを洗い流す雨である。 いよいよ仕事をやめる日となった。苦しみが多くあるほど歓びは膨れ上がる。半端者の私は仕事をまっとうにやめた経験が少ない。大学生のころからバイトは投げ出してきたし、教員も…
7月からの家づくりに備えて、森で寝泊まりをしているが、ここ数日、森に変な臭いがして困っていた。なんだか硫黄っぽいような明らかな悪臭である。すぐになくなるだろうとあまり気にしていなかったが、あまりにも続くものだから、原因を…
仕事をやめるまであと2日。物寂しい気持ちよりも、無事終えられることを願うばかりである。運命は甘くない。まだ何が起きるか分からなく、何かが起こりそうな気もしている。仮に嫌なことが起こっても、運命に虐げられないように、気を強…
仕事をやめるまであと3日となった。運命はこのままスッと気持ちよくやめさせてくれるほど甘くはなく、最後の最後まで嫌な気持ちを味わっているのである。こういう時は歩くしかないと思い、右手は八ヶ岳、左手は入笠山の間にまっすぐ伸び…
朝の4時過ぎに小鳥の大合唱で目が覚める。まどろみのなかでじっと小鳥に耳を傾けて、あの鳴き声はスズメだろうかとか、ウグイスだろうかとか、はたまた何という鳥だろうかとか、違いを感じようとするのである。しばらくまどろんでいると…
幸せよりも大きなものを掴むのだ。それは孤独となった生命の一点が爆発する歓喜である。己を冷やす虚無になど負けてる場合ではない。そんなもの発熱と爆風で吹き飛ばしていくのだ。幸せも追い求めている場合じゃない。幸せは社会のつくっ…
毎日しぶとく書いていれば、読者は増えていくだろうと心のどこかで思っていた。しかし、1年経っても、増えては減ってを繰り返し、かぎりなく0になった。数字でしか判断できないことは情けないが、お前の言葉には価値がない、お前は一人…
さあ、仕事をやめるまであと一週間だ。来週の今日には、森に着手しはじめる。だらだらと家を建てるつもりはない。私がめざす家は、鴨長明の方丈庵のごとく、必要最低限の暮らしと、精神活動のためだけに考えられた、3メートル四方の小さ…
生命は家を突き抜け、社会を突き抜け、国を突き抜け、自由に宇宙を旅したがっている。これが東洋的快楽主義の根幹にあると感じる。 エピクロスや鴨長明を、現代でいうミニマリストや引きこもりだという人間もいるようだけ…