人間には苦悩を跳ね返す素質が天より与えられている[374/1000]

仕事をやめるまであと2日。物寂しい気持ちよりも、無事終えられることを願うばかりである。運命は甘くない。まだ何が起きるか分からなく、何かが起こりそうな気もしている。仮に嫌なことが起こっても、運命に虐げられないように、気を強く持ちたいものである。戦う意志さえ持ちつづければ、怖れることは何もないのである。物事をやめる際に、逃げ腰になるから怖くなって情けなくなるのである。最後まで戦いつづけてそのまま駆け抜けるのである。

 

作用と反作用の法則というものがある。自分が世界を押せば、同じだけの力で世界からも押されるのである。これこそが壁がある。自分が世界を押す力が大きいほど、大きな壁が生まれるのである。力が拮抗するのは当然のことである。しかし、自分が世界よりもほんの少しだけ強い力を加えるだけで、世界を押し返すことができるのである。反対に、ほんの少しでも世界から押される力が上回ると、壁の前に弾かれてしまうのである。このわずかな勝負の明暗を分けるのが、気の持ちようである。心が積極的であるか、消極的であるか、たったそれだけである。「あとひとふんばり」「あと一歩」「あと少し」と心に思えるかということである。

 

朝早く起き、気の向くままに散歩をし、新鮮な空気で全身を満たし、太陽の日差しを浴びながら、両手を広げ天をあおいでいると、今日一日のための力が体内に蓄えられていくのを感じるのである。その力が蓄えられる場所を、自分でおぼえておいて、一日の要所要所で必要量を抽出してぶつけていくのである。この力は、宇宙エネルギーである以上、天から降り注ぐのである。天と繋がるときにだけ、人間は運命を切り拓く力を獲得するのである。だから、天とのパイプを常に太く持つことを心掛けたいのである。物質主義に堕ちなければ、ここが断ち切られることはないのである。天よりエネルギーを授かってさえいれば、少なくとも運命はまっとうできると私は信じるのである。幸せや不幸以前に、それこそが生命にとってもっとも名誉なことだと思うのである。天のエネルギーを糧に、今日も壁を跳ね返し、前に前に前に進んでいくのである。人間には苦悩を跳ね返す素質が天より与えられているのである。

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