【生存実験2】スマホの呪縛から解放された日。[355/1000]
自己の生存に必要な分量が分かると、生活における生存の不安は減る。金があるのに「飢え死にしないか」と不安に浸されることも、そのために自分を労働に虐げることも減る。「老後にはこれだけの金が必要」とは一般論に過ぎず、自己の場合…
自己の生存に必要な分量が分かると、生活における生存の不安は減る。金があるのに「飢え死にしないか」と不安に浸されることも、そのために自分を労働に虐げることも減る。「老後にはこれだけの金が必要」とは一般論に過ぎず、自己の場合…
生存というと、生活保護とかホームレスとか、陰鬱なイメージが付きまとうけれど、もっとポジティブな問題として考えていい。 なにか生活というものを大事に考えすぎるうちに、糸が複雑に絡み合って、本来したかったことをものすごく遠回…
生命の存在を考えることを”生存”、生命の活かし方を考えることを”生活”という。 生命は生存の問題が先にあって、その上に生活の問題があるのだけれど、生存のほうは「今日生きてい…
もし、他者の人間の孤独が感じられたら、我々は孤独に悩まされることはない。そんなことができるのかと疑うだろうが、私はその画期的な方法を見つけた。 まず町を散歩する。気の赴くまま自由に歩いたらいい。もし迷うようなら、行ったこ…
「俺(おい)は生まれつき弱か。心の弱か者には、殉教さえできぬ。どうすればよか。ああ、なぜ、こげん世の中に俺は生れあわせたか」 (中略) 迫害の時代でなければあの男も陽気な、おどけた切支丹として一生を送ったにちがいないのだ…
知っているか。森林が開拓される前の日本は、雑木林がいたるところにあって、年間200種類ともいわれる山菜やキノコが採れたらしい。植物の種類も多いから、色んな動物が棲みついて、ウサギやイノシシ、キジやヤマバトなんかも手に入れ…
自然のなかで野菜を育て、自然を食べることの営みが、神に通ずることを知った。百姓にとって自然に仕えるとは、武士が主に仕えるようなものだったであろう。 自然に仕え、自然の神秘の循環に自己を還していく。いかにも自然を愛する日本…
現代人の宿命は、物質主義に隠れた虚無の克服だと思っている。我々は素っ裸の状態で、宇宙の冷気に晒されている。事物の中に隠れてごまかすことはできても、解決にはならない。 私自身、これまでに何度も、この底なしの虚無にやられてき…
人間には2つの欲求があると思う。 1つは、灼熱の砂漠を汗だくになりながら彷徨いつづけ、喉が渇いた末に砂の中にぶっ倒れ、そのまま干からびるように死にたいという欲求である。この欲求は、冒険の欲求であり、自己を破壊したいという…
独自のレイヤーをつくることは、見方を変えれば、堕落することである。堕落だから最初は苦しい。ホームレスたちも、喜んでなった者なはいないはずだ。苦しみのなかに生きることを考え、そこに自分の美学と哲学を築き上げていった。それこ…