【※2024.2.25更新】1000日投稿について【お知らせ】

【2024.2.25 追記更新】

ご機嫌よう。親愛なる数少ない読者のみなさま。三寒四温の日々がつづきますが、元気にしていますでしょうか。

公にできなかった隠遁生活中の手記も、2023年12月末から順次公開しはじめ、今日、私の手元にある分では614本目となりました。ちょうど本日投稿された「無邪気な欲望を愛すこと[545/1000]」は、私の3ヵ月の森の生活のなかでも最重要哲学のひとつであり、おそらく今後も、草枕月記の主要哲学の基盤になっていくと思います。人生の要求に力をもって応えていくこと、その力を養うための慣習はいつも素朴なものでした。

 

本日、こうして時間のカーテンをめくり、順次投稿されていく手記の先頭に割り込んで、みなさまに直接お話するのは、明日から私がインドに旅立つからです。再びノートと鉛筆を手に、手記を温める日々がはじまろうとしています。期間は1ヵ月の予定なので、投稿が途絶えることはありませんが、万が一の可能性もあるので、念には念をいれて、こうしてご挨拶にうかがっているのです。

 

今日私が書き綴ったものは、70日間を隔てて、みなさまのもとに届きます。時間のカーテンに隠れることで、私は気恥ずかしさを紛らわすことができますが、こうして改めて同じ時間をともにしていると、やはり寂しさも感じてしまうものです。

ちょうど先ほど、インド行きの支度が概ね終わりました。飛行機は明後日の早朝の便なので、明日には家を出ます。帰国は東京に寄ろうと思うので、お土産がほしいかたは連絡ください。インドの風をお届けします。

それではまた。どうかお元気で。

 

 


【2023.12.25 追記更新】

 

何度、この日を夢に見ただろう。草枕月記を再開できる日を。

その日その瞬間が、「現在」にやってきたものの、私はどう言葉を紡いだらよいのか混乱している。

 

思えば、この三ヵ月の隠遁、深い孤独にありながら、手記を温める中で、読者との対話をつづけていたように思う。ゆえに、私にとっては既に読んでもらった感覚でいるから、読者に手記が届いていない現実が、奇妙な感覚として残っている。

 

「2023年10月14日」を最後に、投稿継続がオンライン上で困難になったものの、隠遁中も手元のノートに書きつづけ、「2023年12月25日」現在は[554/1000]まで書き溜まっている。ざっと73日分だ。

 

どうせなら、落ち着いたペースで読んでいただきたいので、過去分は1日1投稿のペースで、あげていきたい。

そうすると、いつまで経っても、「現在」の私に追いつくことができないが、私自身、まだ完全にオンライン復帰できる状態にないため、再び「待ち」が生まれてしまう可能性を考えると、差し当たりは1日1投稿のペースでいいと考える。完全にオンライン復帰できる状態になれば、1日2投稿のペースで過去分を投稿し、「現在」に追いつかせたいと思う。

 

皆さんには、過去の分を読んでもらう間、私は私の「現在」で手記をつづけることになる。「時間の同一性」を考えれば、同じ時間を生きられない分、もしかしたら気を落とされるかもしれないが、どうかそれは杞憂に終わらせていただきたい。

なぜなら、私の隠遁生活は「永遠」を綴ったものであり、すべてが「現在」に貫かれた円環だからである。久しぶりに登場したと思えば、妙な哲学を始めたと思われるかもしれないが、こうした時間の哲学も、隠遁中の手記に見られるので、その際、私の「現在」の振る舞いが、後々の「現在」において納得されると思う。

 

一つ、私は隠遁中に詩作を行った。これは、以前の「森の家の完成形を動画にする」という公言とあわせて、動画にしたいと思っている。動画の投稿と、草枕月記の足並みを揃えるために、2023年12月15日分の”追憶の魂[543/1000]“は、時期を繰り上げて公開したい。詩作に注がれた、思想(といってはおおげさだけれど)の構築過程もあるので、すべてが永遠の「現在」と言いながらも、あまり時間の序列を崩すこともしたくない。ただ、ここは見方を変えて、もし熱心な読者や、詩を読み解きたい方がいるのであれば、隠遁中の投稿と詩とを反復できるのも、一つの時間との遊戯になろう。

 

相変わらず、読んでいただくのも、恥ずかしいものの数々である。だが、再会を待ち望んでくださった方がいれば、私としてもこの上なく嬉しい限りだ。目も当てられぬような投稿の数々を、私は、今から打ち込んでいく。1記事あたり最低15分かかる。73日分を打ち込むのに、少なくとも18時間強かかる。ため息が出そうな数字であるが、これを苦行と思わず、円環たる「現在」を追憶するつもりで取りかかろう。

では、2023年10月16日の「現在」を、今ここの「現在」にワープさせ、拙い拙い手記を、どうか皆様の温かい目で潤してやってください。

 


【2023.10.15】

この1000日投稿を、電脳空間に送り出す装置の動力源であった、ポータブルバッテリーが故障してしまった。wifiが動かなくなり、直にパソコンも動かなくなる。つまり、草枕月記への投稿が途絶える。今はそのかぎられた時間のなかで、急いで別れを告げようとしている。

 

太陽を源に発電を試み、この2年間は家を持たず、金を払わずとも、電気を使う生活を享受してきた。だが運命は、私の甘さを見過ごさず、電脳空間からも私を締め出し、さらなる孤独の試練を与えようとしている。今はバッテリーを修理する金すらない。ここまで生活が貧しくなると思わなかった。だが、これを書物に深く浸かるための好機と捉えたい。

 

481日間つづけてきた1000日投稿は、当然辞めるつもりはない。たとえ刑務所に入れられたとしても、1000日まで直進すると覚悟を決めたのだ。動力源を失ったことで”草枕月記への毎日投稿”ができなくなる。しかし、手元のノートには”毎日欠かさず執筆”していく。執筆したものは、動力源を確保した機会に、草枕月記に転記していきたい。

 

1000日もあれば、こういうことも起こる。今のところ目途はないが、なるべくバッテリーの早期復旧を目指したい。毎日読んでくださる方々には、誠に申し訳ない気持ちでいっぱいだが、投稿ができない間も、裏で恥のない生き方をするつもりである。束の間の別れになるが、どうかご達者で。清く、気高く、朗らかに、生きましょう。

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