地水火風の「火」について[546/1000]
森にこもる隠遁生活は、哲学をする土壌に適している。 過去にも綴ってきたが、小屋に舞い込んできた小鳥を見て、現象界の創造主であるデミウルゴスの慈愛や芸術性を思い、枯れ落ちる葉や、倒木する木々の森を見ては、時間…
森にこもる隠遁生活は、哲学をする土壌に適している。 過去にも綴ってきたが、小屋に舞い込んできた小鳥を見て、現象界の創造主であるデミウルゴスの慈愛や芸術性を思い、枯れ落ちる葉や、倒木する木々の森を見ては、時間…
無邪気な欲望を愛すこと。それが欲望を卑しさから解放し、欲望を抱える人間を愛する鍵と考える。 無邪気な欲望とはなんだ。これは、素朴な欲望といえそうだ。素朴なものとはなんだ。これは、自然本来の無垢なものといえそうだ。創造主、…
なんということだ。「ありがとう」と言葉にすれば、羞恥熱で焦げ死んでしまいそうだ。おおげさだろうに思われるだろう。だが俺はこの言葉を生涯禁句にしたいとさえ思うほど、「ありがとう」と言ってしまったことの羞恥熱に、悶え死にそう…
「追憶の魂」 解放を掲げた戦いは 既に灰塵の上にあり 虚空を捕らえる咆哮を 大砂漠が嘲笑う 黄金が眠る海でさえ 海神は沈黙し 夜山に沈む空身の果てに 涙堕ちれば 堕ちる人生 悪意の月光…
哲学の日々がつづく。 現象界の創造主であるデミウルゴスの、世界創造の意図につづき、もう一つ隠遁生活をとおして考えているのは「時間」である。 ニーチェのツァラトゥストラの中で、「時間は曲線だ」と言う重力の魔に…
地球が太陽を中軸に自転した。つまり朝がきた。そして、昨年のクリスマス、諏訪湖教会のミサに参加してから、もうすぐ地球はぐるっと太陽を一周することになる。 最近、私はひとつの言葉を学んだ。 「デミウルゴス」 プ…
輪廻を信じるか。 エネルギー保存法則を考えれば、われわれの肉体の源泉となる超越的存在が、肉体の破滅とともに消滅するとは思えない。しかし、ひとりの人間に宿っていた霊魂が、そっくりそのままの個体性を残したまま、いわば鬼火のよ…
不思議な体験だった。 私は昨晩、確かに夢を見ていた。詩作の夢だ。友と一緒に、森の中で人生を想う俳句を考え、ちょうど披露しようとしていた。そのとき私は目が覚めて、何を俳句にしたのかも忘れ、しかし、私の頭は詩作…
2023年10月からはじめた隠遁生活も、クリスマスイブに一度区切ることを考えると、いよいよあと二週間となった。正直な心境を打ち明ければ、私は外に飛び出したくて仕方がない。人間に会いたくて仕方がない。 そんな…
天よ 雷霆を地に叩け 幸福に棲みつく暗い影を 情熱の底で嘲笑う無気力を 道徳の格を蝕む淫蕩を 悉く焼き尽くしてしまえ 海よ 嵐を連れて猛り狂え 苦悩に酔い痴れた放埓に 悪意に閉ざされた月光に 不幸に暴かれた…