孤独のまま、冒険をする。[370/1000]
毎日しぶとく書いていれば、読者は増えていくだろうと心のどこかで思っていた。しかし、1年経っても、増えては減ってを繰り返し、かぎりなく0になった。数字でしか判断できないことは情けないが、お前の言葉には価値がない、お前は一人…
毎日しぶとく書いていれば、読者は増えていくだろうと心のどこかで思っていた。しかし、1年経っても、増えては減ってを繰り返し、かぎりなく0になった。数字でしか判断できないことは情けないが、お前の言葉には価値がない、お前は一人…
さあ、仕事をやめるまであと一週間だ。来週の今日には、森に着手しはじめる。だらだらと家を建てるつもりはない。私がめざす家は、鴨長明の方丈庵のごとく、必要最低限の暮らしと、精神活動のためだけに考えられた、3メートル四方の小さ…
生命は家を突き抜け、社会を突き抜け、国を突き抜け、自由に宇宙を旅したがっている。これが東洋的快楽主義の根幹にあると感じる。 エピクロスや鴨長明を、現代でいうミニマリストや引きこもりだという人間もいるようだけ…
鴨長明さん あなたの魂は800年後の人間を震わせています。あなたの生きていた頃よりも、ずっと文明は発展しました。農薬によって食料供給は安定し、人々は飢える心配がありません。毎日のように米も肉も、たらふく食べられます。都会…
日本の中世にも、このエピクロスのように、わずらわしい世の中との関係を断ち切り、山にこもったり、放浪の旅に出たり、出家したりして、自分の理想を守ろうとした人たちがありました。西行法師だとか、『方丈記』を書いた鴨長明だとか、…
1日1食で基本は玄米と少しの野菜しか食べないというと、禁欲主義であるように思われるし、私自身、軍隊のような部活でストイックな高校生時代を送っていた影響もあり、一時は毎日瞑想をして、仏教や武士道の禁欲主義に美学を見出してき…
潤沢にあふれ出ていた湧水が枯れるように、ある日文章を書けなくなりそうだ。空になった酒瓶をさかさに振って、一滴の酒を必死にしぼり出すようにして、「1000日投稿」をつづけてきた。その最後の一滴すらも、もう枯れてしまいそうだ…
吉永小百合さん主演映画「いつでも夢を」に、こんな詩が登場する。 春先の花々の芽が深い寝息のなかに生まれるように ぼくたちの歓びは日々の厳しさのなかに鍛えられる。 ぼくたちは今日も歌おう。 ぼくたちの冬、この…
昨日、「人間は、勇敢な戦士だ。」と言ったが、湖畔沿いを歩き、夕焼けに染まろうとする空を眺めていると、どちらかというと『宇宙戦士』のほうがしっくりくるなと思った。人間は、宇宙からやってきた戦士だ。「宇宙ウォーリアー」でもい…
私は教員を辞めることになった24のときから、自分が何なのか掴めなくなった。たぶん、これこそが自分だと信じてきたものが挫折と敗北を味わったことによって、自分の中で絶対の地位を失ってしまったのだと思う。「もうお前には主導権を…