夏に苦労した人間は、褒美として秋を堪能するがよい。[449/1000]
爽やかな秋晴れである。葉が色づくにはもう少し秋が深まる必要があるが、陽に照らされ金色を放っていた森の葉っぱたちが、哀愁の色を見せてくれるのが、今から楽しみでならない。先日、試しに薪ストーブに火をいれてみた。ホンマ製の1万…
爽やかな秋晴れである。葉が色づくにはもう少し秋が深まる必要があるが、陽に照らされ金色を放っていた森の葉っぱたちが、哀愁の色を見せてくれるのが、今から楽しみでならない。先日、試しに薪ストーブに火をいれてみた。ホンマ製の1万…
愛してくれる人がいなくなれば、いつ死んでもいいと思えるが、愛してくれる人がいるかぎりは、ちゃんと生きなければと思う。ちゃんと生きなければと思えるかぎり幸せな証拠であり、いつ死んでもいいと思えてしまうことは不幸で悲しいこと…
両親が森にやってきた。それなりに格好のついている家をみて、開口一番、驚きの声があがる。私はすまし顔で、大したことないとクールに言いながら、当初の目的は見事はたされ、ささやかな達成感に包まれた。 父はいつも私に再会すると、…
両親が森にやってくる。こんな不便で野性的なところには来てほしくないというのが子の本音であるが、気づけば勝手に自分たちの宿を予約して、旅程をきめてしまっていた。ただでさえ親不孝な生き方をしている私は「来るな」とも言えず、そ…
逃げよう、罪の意識に殺られる前に。否、逃げたら永遠に追ってくる。罪の意識は、こちらから立ち向かっていき、食ってしまうしかないのだ。自分がタブー視しているようなことでも、平然と笑って破っていく人間は、幾たびも罪の意識を乗り…
白カビが生えていた廃材も、タワシでゴシゴシこすると驚くほど綺麗になった。さすがに、これは使いたくないと思っていた汚れた廃材も、水で洗うひと手間だけで見違えるほどの別物である。カビの臭いはなくなり、古材の質感だけが味わい深…
大工さんからもらってきたパレットを、森の家の床に敷き詰めた。このパレットを基礎に、近所の人が蔵を壊したときにもらってきた廃材を打ちつけていく。金がないので、もらえるものはもらって使い倒していくスタイルでいく。  …
森の家づくりの外側がひと段落し、はじめての感動とともに燃え尽きていたが、冷静に家の中を見つめると完成までは、もう一疾走しなければならない。 以降の工程は、床→ベッド→本棚→机の順に進め、窓、ドア→塗装→装飾の順にやってい…
昨日、ある怖ろしい考えが一つ頭に浮かんだ。約7年つづけてきたこれまでのブログと、動画のいっさいを消してしまうことである。これは、過去の自分(記録した自分)が死に、燃やされることを意味する。つまり、死んで人々の記憶からも消…
自らを教条に縛られた善人だなと思うことが多々ある。こうして自虐的に善人だと嘲る態度もまた、内なる善性によって行われることかもしれない。気乗りしない日も、何かしらの言葉を綴り、気づけば律義に440日目までやってきたが、私は…