理想は無重力であるが、現実には重力がある。[438/1000]
森の家づくりは、ついに最後の工程にとりかかり、完成の目途がたった。具体的な構想も設計図もないまま、ひたすら理想に向かってはじめた家づくりであったが、現実には理想にかなうだけの技量が追いつかず、現実に失望しながらも折り合い…
森の家づくりは、ついに最後の工程にとりかかり、完成の目途がたった。具体的な構想も設計図もないまま、ひたすら理想に向かってはじめた家づくりであったが、現実には理想にかなうだけの技量が追いつかず、現実に失望しながらも折り合い…
気がつけば8月も今日で終わりである。1年のうちでもっとも血のにじむ時期が終わり、1年のうちでもっとも優雅な季節がやってくる。 私のいる八ヶ岳麓の森では、既に秋の兆しを感じられつつある。産卵のためにやってきたカッコウやヒグ…
森の家づくりも、気づけばずいぶんと家らしくなり、終わりが見えてきた。残すところは、窓とドア、それから塗装して外装は完成する。家のなかにはベッドと本を読むための机、それから本棚をつくる予定だ。薪ストーブは、壁に穴をもうける…
日常を打ち破ることを自己に課すにあたり、変えられないもの、すなわち、宿命を魂で掴む必要がある。宿命を認識できるほど、その上でどう「運」動していくか、すなわち「運」命に体当たりできるのだと、尊敬する執行草舟先生はいう。 夢…
「葉隠」は前にもいったように、あくまでも逆説的な本である。「葉隠」が黒といっているときには、かならずそのうしろに白があるのだ。「葉隠」が「花が赤い。」というときには、「花は白い。」という世論があるのだ。「葉隠」が「こうし…
道徳に反旗を翻すことを血に誓い、はや数日が経った。私の日々は、相変わらず爽快の一言に尽きる。朝の6時から家づくりに夢中になり、気づけば夕刻になっているという具合である。それからご飯の準備をしながら、今日の記事を書かなけれ…
道徳の鳥かごを突き破り、自由な大空へ飛び立たないか。ありきたりな例えであるが、教条化した道徳は、本当に鳥かごそのものである。知らぬ間に自分を束縛し、秩序正しく生きる善良な市民となり、悪事をなさない代わりに、どこにも飛び立…
Operation Break the moral. 略してBTM作戦を決行してから、調子がみるみるよくなっている。いかに道徳観念に縛られ、全身の血流を悪くしていたのだと自覚する。生きることに楽しさを感じられず、力の湧い…
道徳に反旗を翻そう。悪よ目ざめるのだ。こんなことは大っぴらに言えやしない。それに、道徳を破ることの恥の意識を失えば、人間から美は失われる。しかし、道徳よ、教条的となったお前は、今日、強大な宗教となりすぎた。何も抗うことを…
自己の善なる心に殺されそうになる。そんなことはしてはいけない。もっとちゃんとしなきゃだめだ。罪悪感として生じる善人性が、結果として自己を苦しめ、再起不能にまで貶める。理想の高い人間や、自分に厳しい人間ほど、こうした傾向に…