孤独のまま 神を持たぬまま 肥やせ耕せ[775/1000]
あなたはあなた自身の炎で、自身を焼き殺そうと思わなければならない。自身がまず灰となるのでなければ、どうしてあなたは新しいものとなることを望めよう。 ニーチェ「ツァラトゥストラはこう言った」 行こう行こう 遠…
あなたはあなた自身の炎で、自身を焼き殺そうと思わなければならない。自身がまず灰となるのでなければ、どうしてあなたは新しいものとなることを望めよう。 ニーチェ「ツァラトゥストラはこう言った」 行こう行こう 遠…
俺はもう何事も希うまい、 命は幸福を食い過ぎた。 身も魂も奪われて、 何をする根もなくなった。 ああ、季節よ、城よ。 この幸福が行く時は、 ああ、おさらばの時だろう。  …
反抗―それは奴隷の示す高貴である。あなたがたの示す高貴は、服従ということだ!あなたがたが命令するのさえ、服従の遂行でなければならない! ニーチェ「ツァラトゥストラはこう言った」 おお、力よ。高潔なる力よ。 …
静かにしろ、美しい声よ! 黙っていてくれ、君だけが僕の心をかき乱すのだから、 僕の喜べない喜びと 僕には見つかりそうもない栄光をちらつかせて。 「テニスン詩集」 秒は分を成し、分は刻を成し、刻は時間を成し、…
君たちがせめて動物として完全であったなら!もっとも、動物なら無邪気さをそなえているはずだが。 君たちの官能を殺せ、と私は君たちに勧めるだろうか。私が君たちに勧めるのは、官能の無邪気さのほうである。 ニーチェ「ツァラトゥス…
この崇高な人が、自分の崇高さに飽き飽きしたとき、そのときはじめて、彼の美しさが始まることだろう。 彼が自分自身にそっぽを向くときはじめて、彼は自分の影を跳び越すだろう。そして、そう、自分の太陽に飛び込んでゆくだろう。 (…
森へ逃げろと教えてくれた 最後のただひとりの伴侶 真っ赤な太陽が すっかり沈みきってしまう前に 己の涙という涙は あなたの影を追った 人の皮を被った亡霊は まがいものの寂しさに熱をあてる 心が唾を吐き 腐り…
個人農家さんで仕事をしている。毎日のようにキャベツをいただくので、最近の献立は、もっぱら玄米と塩茹キャベツである。オリーブオイルやごま油をたらすと、香ばしい玄米によく合う。庭先で育てたニラが育つと、そいつも刈り取って食べ…
まただ。火の鳥は翻り、ゆらゆらと燃える山荘の彼方へ飛んでいく。 俺たちは少年の心を留めて、そいつを無邪気に追っかけるだけだ。 俺はほんとうに猟師になるのか。畑の野菜で生きるには十分。あえて肉を食らわずとも、…
そのように、かつて私自身も 真理を求める狂気に駆られて 昼を求めるあこがれに駆られて、 昼に疲れ、光を浴びて病気になり、 ―下方に、夕暮れのほうに、影のほうに沈んでいった。 一個の真理によって 身を焼かれ、渇きをおぼえて…