精神がこの瞬間から絶えずはっきりと目覚めていてくれるものとしたら俺たちはやがて真理に行き着くだろうに[677/1000]
俺の精神が、この瞬間から絶えずはっきりと目覚めていてくれるものとしたら、俺たちはやがて真理に行き着くだろうに。真理は俺たちを、泣いている天使らをつれて取り巻くであろう。 ランボオ「地獄の季節」 ああ、まったくその通りだ。…
俺の精神が、この瞬間から絶えずはっきりと目覚めていてくれるものとしたら、俺たちはやがて真理に行き着くだろうに。真理は俺たちを、泣いている天使らをつれて取り巻くであろう。 ランボオ「地獄の季節」 ああ、まったくその通りだ。…
健康は脅された。恐怖は来た。幾日もの睡りに堕ちては、起き上り、世にも悲しい夢から夢を辿った。臨終の時は熟した、この世の果て、シンメリーの果て、旋風と影との国へと、怪しげな道を、俺のひ弱はこの身を駆った。 ランボオ「地獄の…
俺は旅をして、この脳髄の上に集まり寄った様々な呪縛を、祓ってしまわねばならなかった。俺は海を愛した。この身の穢れを洗ってくれるものがあったなら、海だったに相違いない。 ランボオ「地獄の季節」 熱狂は去った。雲は消え失せ、…
ああ、純潔よ、純潔よ。 俺に純潔の夢を与えたものはこの目覚めの時だ。―精神を通して、人は『神』に至る。 想えば身を裂かれるような不幸。 ランボオ『地獄の季節』 罪の車輪と貪る惰眠。黄泉を渡った英雄たちも、かつては人並みの…
さて、俺一人の身を考えてみても、先ずこの世には未練はない。仕合せなこと事には、俺はもう苦しまないで済むのだ。ただ、俺の生活というものが、優しい愚行のつながりであった事を悲しむ。 ランボオ「地獄の季節」 肉体の完成など仙人…
倦怠はもはや俺の愛するところではない。忿怒と自堕落と無分別、―俺はその衝動も災禍もみな心得ている、―そんな重荷はすっかり下された。俺の無邪気の拡がりを、心を据えて検べてみるとしよう。 ランボオ「地獄の季節」 形骸化だろう…
『神』がもし聖らかな天空の平穏を、祈りを、与えてくれたのなら、―古代の聖賢のように。―聖人、強者か、ふん、遁世者、いかさま芸術家か。 道化がいつまで続くのだ。俺は自分の無邪気に泣き出したくなる。生活とは風来の道化である。…
もう秋か。―それにしても、何故に、永遠の太陽を惜むのか、俺たちはきよらかな光の発見に心ざす身ではないのか、―季節の上に死滅する人々からは遠く離れて。 ランボオ, 「地獄の季節」 毎日がどれほど平坦になろうとも、地球は永遠…
歴史上、神の言葉を口にした者で、胡散臭くなかったものはどれほどいた。俺は、毎日一つ、枷を与えた。今日は手に、明日は足、それから首に。気づけば全身の筋肉の細部まで深く食い込み鬱血だらけとなった。完全に身動きが取れなくなる前…
俺はすべての存在が、幸福の宿命を持っているのを見た。行為は生活ではない、一種の力を、言わば、ある衰耗をでっち上げる方法なのだ。道徳とは脳髄の衰弱だ。 俺は、それぞれの存在が、様々な別の生活を借りているような気がした。この…