読者が増えない悲しさ/自分がいいと思ったものを信じる強さを持て[107/1000]

岐阜、笠置山。山ごもり7日目。朝から孤独に潰されそうになっている。

「自分がいいと思ったものを信じる強さを持て。」やっとの思いで自分を奮い立たせることができた言葉はこれだった。

 

100日間書き続けても、読者はあまり増えなかった。自分がいいと思うもののを、いいと思ってもらえないと思うと、悲しくなる。

何度も、「俺は価値のない人間だ」と自分を卑下し、書くことなんて辞めてしまえと思う。でも結局は、自分のために書いているんだよなと思い直して、踏みとどまる。このやり取りをもう何百回と繰り返している。

 

私は間違っているのかもしれない。誰かの立場に立って書く「記事」のほうが、自分のそのままを綴る「日記」よりも世間の需要はある。「記事」を書いていたときは、読み手がどんどん増え、毎日のようにメッセージが届いた。

でも、本当に勇気を与えるのは、綺麗にまとまった答えではなく、もがきながら日々を必死に生きる誰かの存在そのものだと、ずっと思っていた。

 

人に感謝されなければただの自己満足かもしれない。自己満足の域を抜け出さないから、いつまでも孤独なんだとも思う。

しかし、それでも私にとって本当に価値のあることは、今この瞬間、ここにある苦しさを、そのまま言葉に刻んでいくことだ。読み手が増えなくても、お金にならなくても、それが私にとって一番価値がある。

 

読み手にとって本当に価値のあることも、手っ取り早く誰かの答えを受け取ることではなく、自分の言葉で日々を刻み、共に探求するように生きることだと思う。つまり本当のところ、読み手も書き手も存在しない。あるのは”we”だけだ。

 

自分が価値を感じていない記事に、他人が価値を感じていた昔と、自分が価値を感じる言葉に、人が価値を感じていない今がある。

今のほうがずっと孤独で、社会にとっては無益な存在かもしれない。しかし私にとっては、今の方がずっと意味がある。この状態は苦しいが、続けられるかどうかは「自分がいいと思ったものを信じる強さを持て」と、どれだけ自分を奮い立たせられるかにかかってる。

精神修養 #16 (2h/42h)

・生じる思考の価値に、優劣はあるのだろうか。例えば「メルヴィルの白鯨が読みたい」と思うことは教養的だが、「かりんとうが食べたい」と思うことは、ただの食欲。

・どんな思考に対しても、一律に距離をおいて同じように観察していると、性質の違いに優劣があるようでも、所詮は同じ「思考」に過ぎないという感じる。

・なぜならどんな思考も観察していると、10秒もすれば流れて消えてしまうくらい儚い。

 

・右側の茂みがガサガサ音がして何か動物が出てきた気配があり、思わず目を開けたくなるが、目を開ければ「不快」に反応したことになる。

・首の左側にかゆみが生じる(不快な感覚)。小さなアリが首を駆け回るように、かゆみが上下左右に移動するのをじっと観察する。

・かゆみは、首の付け根まで降りると止まり、しばらく観察していると、そのまま消滅した。実際に虫がいるわけではないと頭で分かっていても、アリが首を駆け回っていることを想像してしまい、思わず呼吸が荒くなった。

・感覚(感情)に飲まれると人は反応する。だから外側から輪郭を捉えるように観察する。

 

青森で一から自分の手で、家を作り上げたYさんが言っていた。家をつくっている最中はあまり人が集まらなかったが、家ができあがって「いい感じ」になると、人もメディアもたくさん集まった。でも本当に人に来てほしかったのは、家をつくっている最中だったという。

同じことを感じている。

 

つくっている最中は「不安定」で、できあがれば「安定」する。大衆は安定した状態に集まりやすく、不安定な状態には集まりにくい。

なぜなら、不安定に飛び込んだ先に待つ感情は不安で、安定に飛び込んだ先にある感情が安心だからだ。記事と日記にも通ずる。記事は安定しているが、ぐちゃぐちゃに心情を綴った言葉は不安定だ。

 

しかし、不安定を共に生きた人間との絆は深い。安定から再び不安定な状態になっても、共に生きられる強さがある。

とある方に「もうあなたのブログは読まない。」と言われて悲しかったのは、「あなたとは(不安定であるかぎり)共に生きない」と言われたような気持ちになったからだった。

 

悲しいが、たとえ不安定だろうと、やはり私はもう自分を騙すことはできない。自分が価値を感じる言葉を残したい。

そして不安定を共に生きたい。極寒の一夜を共にして、翌朝、一緒に陽の光に感動したい。

【0円で生きていける拠点づくり】

森の中に瞑想小屋を建て、家を開放するのが直近にやりたいことです。

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