もう秋か。―それにしても、何故に、永遠の太陽を惜しむのか、俺たちはきよらかな光の発見に心ざす身ではないのか
ランボオ「地獄の季節」
なぜシャバにいるのだろう。なぜこの身は、監獄に捕らわれていないのだろう。身体は縛られず、足を捕らえる枷もない。朝礼もない。服務もない。野放しに、豪雨の中にいる。奴隷や難民の境遇さえ、この身に余ると言うのか。囚人の境遇さえ届かないというのか。ああ神様、教えてくれ。この身の果ての清らかに、どうすれば涙は赦されよう。沈黙する運命が去り行く前に、この身の罪を焼き尽くせたら。
2024.5.14
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