番長
成長したいと思うことってありますよね。
ただ、一度立ち止まって考えてみましょう。
成長したい理由は何でしょうか?
成長したい気持ちがあったとしても、
成長する目的がなければ、自分を見失ってしまう可能性があります。
僕自身、「成長したい」という気持ちが人一倍強かったのですが、
それは、自己否定からくる成長欲でした。
自己否定からの成長欲は、時に強烈なモチベーションになりますが、
自分の心を蝕んでいく諸刃の剣のようなものです。
もし、なぜ成長したいのか、自分なりに問いに答えられないのであれば、
この記事で紹介する自分らしく生きるための成長術が役に立つと思います。
1 成長したい目的が答えられないことの何が問題か?
最初に、なぜ成長したいのかという問いに答えられないことの、
何が問題なのかみていきます!
なぜ成長したいのか自分でも分からない時、
それは自己否定から生まれる成長欲である可能性が高いです。
自己否定から生まれる成長欲は、
穴の開いたバケツのようなもので、
どれだけ注いでも満たされることはありません。
だから、成長したいという思いも満たされないということですね。
自己否定から生まれる成長欲が、絶対悪と言うつもりはありません。
上手に使えば、自分を奮い立たす「カンフル剤」になって
強烈なモチベーションになります。
ただ、中長期的に自己否定からの成長欲を運用しつづけるのは、
あまり良策ではないように思います。
成長したいという気持ちが、自己否定の上にある時、
「今の自分では不十分だ」という信念を強化してしまうからです。
光と影のようなものですね。
「成長したい」と思えば思うほど、その裏側に隠れている
「今の自分は不十分だ!」という信念も強力になっていくっていうことですね。
「自分は不十分である!」という思い込みが強まれば、
自己肯定感は下がっていきます。
そうすると、幸福度も下がってしまいかねません(汗)
成長途中で、自分は十分に成長できた!
と進歩を認めることができれば、影の部分は弱まります。
しかし、目的は今は分からないにしろ、
“成長を通じて、幸せになる”という答えを持っているのであれば、
自己否定から生まれる成長欲の扱いには注意しましょう。
自分らしくいられなくなる性質があるということは覚えておいてください。
2 成長したい時、自分らしく成長するには?
自分を大切にするためには、
まず自己否定の観念を和らげましょう。
自分を否定することをやめて受け入れることをしない限り、
自分にどんな想い(やりたいこと)があるのかが見えてこないからです。
自己否定の観念を和らげることができると、
他者を自分ごとのように、延長線上に捉えられるようになるため、
社会に対してどんな形で貢献したいのかが見えてきます。
自分を犠牲にすることなく成長するためには、
「闇雲に成長したい!」→「自分の想いを実現するために成長したい」
という考え方にシフトしていきましょう。
では、
- 自己否定の観念を和らげる
- 自分がどんな形で社会に貢献したいのか見つける
の2つについてもう少し掘り下げてみていきます!
2.1 成長したい気持ちに潜む自己否定を和らげる
自己否定を和らげること=自己肯定感を高めることなので、
一朝一夕で変わることができるというわけはありません。
ですが、人は変われるので、不安を捨ててゆっくりやっていきましょう。
自分を大切にしない行動を減らして、自分を大切にする行動を増やす。
▼短期的にやること
自分を別の角度から捉え直す。(認知の歪みの修正・リフレーミング)
日々の生活の中で自分を大切にする行動を増やしつつ、
自分の物事への解釈を捉え直すことを同時に行うことが自己否定をやわらげる近道となります。
ここでは、「自分は不十分だ」という思い込みを、
別の角度から捉え直すための簡単なワークをやってみます。
必要なものは、紙とペンです。スマホでもPCでもかまいません。
次の順番に書き出してみてください。
- なぜ自分は不十分だと思うのか書き出す
- 自分が不十分だという客観的な根拠を書き出す
- 2と矛盾する(自分は十分である)客観的な根拠を書き出す
- 2と3を比べて、自分を捉え直す
番長
自分自身にOKを出せていないのは、
自分の物事の捉え方や、思い込みである可能性が高いです。
このワークを通じて、100%変わることはないにしろ、
少しでも自分を捉え直すことができれば、十分な進歩です!
時間を空けて何回も挑戦してみてください。
2.2 自分の想いを実現するために成長する
このWill,Can,Mustの3つの輪をご存知ですか?
- Will 自分の想い(意志・やりたいこと)
- Can 能力(自分が出来ること)
- Must やらなければいけないこと
自分が成長することは、
Canの輪を大きくすることを意味しますね。
自分を大切にしながら成長するには、
willとcanの重なりを増やすことを目標としていきます。
自分の想い(will)を基準に能力(can)を高めるので、
ブレることも少なくなります。
またこの図を見ると、自己否定からいくら闇雲にcanをひろげたとしても、
自分の想いと重ねることができれば空回りしてしまうことも分かります。
どれだけ学校の先生として教育スキルを高めたとしても、
すぐにプログラマーとしてプログラムを組むことはできないようなものですね。
極端な例かもしれませんが、willありきで自分を成長することを考えた方が、
自己否定から成長しようとするよりも、当然自分を大切にすることができます。
一言でいうと、“成長することは手段であって目的では無い”ということですね。
やりたいこと(will)の見つけ方については、こちらを参考にしてください!
3 自分らしく成長するとどんな風になれる?
自己否定から生まれる成長ではなく、
自分の想いに素直になった成長ってすごく健全なんです。
自分を大切にしながら成長すると、
どんな状態になるのか3つ紹介しますね。
3.1 ワクワクしながら成長できる
自己否定をしている状態だと、成長そのものが息苦しいですよね。
他人から認められることだけが目的になってしまうので。
けど本来、成長にはワクワク感がつきものです。
自分のやりたいことがあって、
そこに向かって着実に進歩している過程を楽しむことができます。
自分の出来ることが増えて、結果的に人を喜ばせることも増えていくって、
考えるだけでもワクワクしてきませんか?
3.2 成長の方向性が定まるため、成長スピードが上がる
自分の想いを叶えるために成長するわけなので成長の方向性が得られますよね。
方向性があれば、盲目的に進んで迷うことが無くなるので、
結果的に目的地まで早く到達できます。
急がば回れの精神で、やりたいことを見つけるのもありかもしれません。
3.3 自分らしくいられる
自己否定をモチベーションにした場合、自己否定が強化されてしまいますが、
自己実現を目標にした場合は、自己効力感が高まっていきます。
周囲と比較して成長を測ることがなくなって、
過去の自分との差異が成長の尺度になるからです。
過去の自分と比較して変化を実感出来たら、
「自分は出来る!」という思いが高まっていきますよね。
成長しながらも、自分らしくイキイキといられることができそうです。
4 成長したい時は2つの成長欲を上手に使ってみる
さて、ここまで2つの成長欲を比較しながら説明してきました。
- 自己否定からの成長欲
- 自分のやりたいことに向けた成長欲
途中で、”自己否定からの成長欲は絶対悪ではない”と言いましたが、
短期的な視野でなら自分を上手く振るいただすことができます。
だから、上手く運用することを前提とするなら、
ハイブリッド型として両方用いるのもありかなと僕は思っています。
『自分のやりたいことに向けて成長する過程で、
その中で自分を適度に否定して、自分を奮い立てる』
ということですね。
ただ、自己否定の強烈な「ターボ」を多用しすぎると、
消耗してしまうので、頑張りすぎには注意です。
あんまり頑張りすぎずに、気楽にやりましょう!
5 まとめ
POINT
- 自己否定からくる成長欲は、自分は不十分だという信念を強化してしまう。
- 自分の想いを実現するために成長したい!という考え方にシフトする。
- 自己否定を和げることで、どんな形で社会に貢献したいかが見つかっていく。
- 自己否定を、目標達成する上でターボとして使うのは、方法としては有り!
自己否定さえしなければ、成長することは他人を幸せにするための絶対的な善で、
人生を豊かなものにするためには欠かせないものだと思います。
自分を見失わないように、健全に成長していきましょう!
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