今日だけの今日を見つけにいこう。毎日が繰り返しだなんて大嘘だ[52/1000]

甲府から名古屋を経由し、福岡に向かっている。3時間後には博多に着く。

15時間の夜行バスの旅路だが、このロングジャーニー感がたまらなく好きだ。

 

足は伸ばせず関節が痛い。尻も痛い。寝返りがうまくできず首も痛い。バスは不規則に揺れる。熟睡できた気もしない。

昨日の1日断食で腹もペコペコ。隣の兄ちゃんはイビキなう!

 

少しずつ目的地に近づく高揚、新たな地と人に会う緊張。再会への不安、興奮、希望。

 

カーテンに頭を潜らせると、朝の静かな山々が視界から流れていく。

世界が淡い…..と思っていたら、綺麗な朝日を拝むことができて、朝から得をした気分になった。

今日だけの今日のための1日が始まる。この瞬間が既に儚い。

 

ぐちゃぐちゃな痛みや感情がいくつも入り混じって、今ここに自分が息づいていることを濃く感じられる。

 

足が痛いとか、尻が痛いとか、首が痛いとか、そんな痛みたちは、いいスパイスになる。

日常では、不快にしかならない痛みたちも、ジャーニーの中では、感情を盛大に際立たせてくれる。

この感じがたまらなく好きなのだ。快も不快もすべてをひっくるめて、今が彩られるのだ。

 

繰り返しの日々なんてない。昨日と同じように訪れた今日も、感情や思考の細部に着目すれば、必ず違いはある。

その違いを見つけて、楽しむことが、今日を、今日だけの今日にする。今日を、ジャーニーにする!

 

曲名:ジャーニー

ジャーニージャーニー

これから始まる今日はジャーニー

今日だけがジャーニー

 

昨日もないよ、明日もないよ、明後日もないよ

今日だけがあるんだよ

今日だけがジャーニー

 

今日だけの今日を見つけにいこう

今日だけの空を見上げてみよう

今日だけの今日を歌ってみよう

 

ジャーニージャーニー

今日だけがジャーニー

昨晩、井本陽久先生が、僕のことをご自身のラジオで紹介してくれていることを知った。タイトルは「全国各地を旅する青年の話に考えされられた話」みたいな感じだった。

目を疑った。耳も疑った。全身のあらゆる感覚を疑った。あのプロフェッショナルの井本先生だぞ?!井本先生が、僕のような、フラフラしているだけの平凡な人間を、おもしろがってくれただと!?

 

プロフェッショナル~!と興奮しているが、実はそんなことはあまり気にしておらず、お会いした時も、「髭の似合うカッコいいおじさんだな~」くらい感覚でいた。

今もそんな感覚で、年齢とか、何をしてきたとか、どんな肩書があるかとか、どんな地位にいるかとか、すごいとは思うけど、大事なことではないと思う。

 

もっと言ってしまえば、今何をしているかということの重要度も、あまり高くない。

それよりも、もっとリアリティ!今目の前にいる人が元気か!どんな表情をしているか。何を感じて、何を思っているか!

そっちのほうがよっぽど、本物で意味があると感じる。

 

いもいも教室で、友人が一人の子供に「あの人、車で暮らしてるんだよ~、写真見せてもらいなよ~」と、私を指して言った。

確かに、今私は車で暮らしているけど、本当の今は、車じゃなくて、こうして子供と森の中にいる、ここにあるんだよなぁみたいに感じて、あまりいい気はしなかった。

 

案の定、子供も同じような感覚らしく、「うん」と乾いた返事をしながら、興味がなさそうな表情をした。

だが、面白いことが起きた。その子は、私のほうに近づいてくると、背に隠し持っていた、竹筒の水を、私にぶっかけたのだった。

 

この瞬間の、彼女の表情は、この上ないほど生き生きとしていた。たくらみが成功した時の「悪い」笑顔だった。

私も冷たい水に「うおおおおおおおお」と叫びながらも、とんでもないことが起こったぞ!と感動していた。

 

「今車に住んでいる」という今あるようで、今ないものから、本当の今ここにある私と彼女の時間が、一気に呼び起こされたのだ。

子供はこんな超能力を当たり前のように発揮してしまうのか!?宇宙人なのか!?すごすぎないか!?この宇宙人魂、しっかり受け取ったぞ!

そんなことを感じていた。

 

 

子供時代を振り返って、冒険をしていた感覚を思い出す人は多いのではないでしょうか!?

 

私はそうで、下水の通り道のようなところ?(名前が分からない)を奥深くまで進んで、カエルを何十匹と捕まえたことや、空き工場の裏側に、友達と秘密基地をつくって、道でこっそり拾ってきた大人の雑誌を皆で隠していたことを思い出した。

ただ、その瞬間を生きていただけだけど、今振り返ると、すべてが冒険だったなと思う。

 

そんな子供時代もあったなぁって振り返ることは、エモーショナルな気持ちになるけど、

おいおい、冒険は、いくつになっても、続けられるんだぜ!?まだまだ過去を振り返るには早すぎるぜ?!と感じてる。

 

今日も、今日だけの太陽が昇ってる。

私たちは、連続した日々を生きているようで、本当は今日だけの今日を生きている。

今日だけの自分を生きている。

 

毎日が繰り返しだなんて大嘘だ。

今日だけの今日を見つけにいこう。

 

井本先生に紹介してもらったRadio!

すごく髭の似合う、カッコイイおじさん!

 

今日はこの辺りで!

また明日!ばいばい!

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