「自分軸で生きると人生が変わる」
これは本当だ。
僕は22歳までの長い間他人軸に縛られて生きてきた。
けれど、留学、就活、旅をきっかけに自分と向き合い続けていくうちに、これまで見ていた世界が音を立てて崩れていくのが分かった。
そこにいたのは見たこともない新しい自分。
僕は今、3歳だ。
2018.12現在、自分軸で生き始めて3年。もうすぐ4年になる。
この記事では、そんな僕の経験を体系化したものだ。
自分軸で生きたいと願う人にとって、何かの力になればいいと願う。
Contents
0 自分軸を作りたいと願うあなたへ
自分に軸がない状態って、生活してて、ものすごく不安だ。
- 決断に迷いが生じる
- 意見が持てない
- 進んでいる方向に確信がない
- 自信が無いから、どこか振り切れない
- やりたいことが分からない
- 行動に一貫性がない
- しまいには他人に流される
- 生きながら、自分を生きている実感がない
- 歩みながら、自分の足で歩いている感覚がない
- 身体は生きているけど、精神は生きていない
- 人生が自分の思い通りにならない
もしかしたら、あなたはそんな感覚になっているかもしれない。
そして、そんな自分に嫌気がさして、「自分」を変えるために必死で生きようとして、今ここに流れ着いた。
実は、ボクも『自分軸』というものが全く無かった。
- 親の期待に応えるために生きてきて
- 自分で人生の選択をしてこなくて
- 周りの大きい声ばかりに耳を傾けて
- 人に嫌われないように必死になって
- 本を読んでは、いちいち影響されて
- ネットの情報に不安になって
- 自分の頭で、物事を考えることをずっと避けてきて
- 終いには、自分が一体何者なのか全く分からなくなった。
けど、今となっては、「そんな自分」がいたことも悪くなかったと思っている。
「自分がない状態」があったからこそ、「自分がある状態」を強く感じながら、毎日を精一杯生きれているから。
自分軸は、1日では完成しない。
残念だけど、この記事を読み終わっても自分軸が確立されるということはない。
けれど、長い目で見た時に、自分を生きるため、幸せになるための確かな軸の作り方をしっかりと理解してもらおうと思っている。
あんまり気負いしすぎずに、リラックスしながら読んでほしい。
1 自分軸を作るたった1つのマインド
自分軸は「自分は自分のまんまでいいんだ。」
というマインド持ち始めた瞬間から生まれる。
このマインドによって、『自分の声の存在』に初めて気づけるから。
自分軸がない状態というのは、自分の心の声を聴けていない状態のことだ。
自分の心のメッセージをくみ取れていないから、意見が持てない。
自分に全く意見が無いわけではない。
意見は深いところにある。
ただ、しっかりと拾いきれないから、「本当にこれでいいのか。」「これでいいんだろうか。」と確信が持てない。
結果、自分の声じゃなく、他人の声に追従してブレる。
「自分は自分のまんまでいいんだ」というマインドは、自分の声をくみ取る手助けになる。
最初は、このマインドを持つことが難しい。
他人軸でずっと生きてきた人ほど、このマインドと正反対の生き方をしてきたわけだから。
自分の声を聞きとれていたとしても、意見がへぼいとか、ショボいとか感じてしまう。
自分の声を拾うことも簡単じゃない。
意識が常に外側を向いていて、内側に自分の声が存在していることすら、気づけなくなっているから。
けど、それでいい。
それは他人軸で生きてきて、自分軸が育ってないだけだからだ。
自分の心の声を聴こうとする姿勢を持つことが、自分軸で生きることの第一歩だ。
「自分は自分のまんまでいい。」
このマインドから、あなたは、本当のあなたとして、生まれ変わり始める。
ここがあなたの『第2の自分』としてのスタート地点だ。
すぐに100%自分を受け入れられなくてもいい。
ただ決意だけは誰でも持てる。
決意さえあれば、人は前に進める。
- 自分軸のない状態=自分の声を無視している
- 「自分は自分のまんまでいい」というマインドが、自分の声を拾う手助けになる
2 自分軸の作り方
自分軸をつくる行動は、めちゃくちゃシンプルだ。
自分軸は、『学び』から作られる。
学ぶ姿勢の積み重ねで、自分軸はできていく。
自分軸が持てない時、この『学び』を根本から勘違いしていることが多い。
- 学びとは、知識の吸収ではない。
- 学びとは、知恵の創出だ。
成功者の本を読むことも、SNSやメルマガで有力者から情報を得ることも、このブログを読むことも全て「学び」ではない。
これらは、全て「他人の学び」を知識として外から取り入れているにすぎない。
学びは外からではなく、内側から生まれる。
学びは
- 経験を自分が感じ
- 感じたことを自分の言葉にし
- 自分の言葉から自分が行動に移すことから生まれる。
この“自分を起点にした3つの行動”こそが、学ぶ姿勢であり、自分軸をつくる過程だ。
本もSNSもこのブログも、”あなたの学び”ではないと言ったが、自分を起点とした3つのプロセスを通せば、”あなた自身の学び”になる。
この3つのプロセスは回せば回すほど、自分軸はより太く、強固なものになっていく。
学びとはそんな気付きと実践の繰り返しだ。
自分軸をつくる生活習慣は、たったこれだけだ。
これだけならなんだかやれそうな気がしてこないだろうか。
- 自分軸は”学び”から生まれる
- “学び”とは、知識(外から)の吸収ではなく、知恵(内から)の創出
- “学び”とは、自分が感じ、自分の言葉にし、自分が行動に移すことで生まれる
3 自分軸をつくるために、「①自分で感じる」
自分で感じる力を、取り戻すために大切にしたい習慣は
自己受容することだ
人にはもともと“感じる力”が備わっている。
本を読んだり、映画を見たり、何かを食べたり、何かしらの経験をしたとき、人の中には感覚が生じている。
そして、この感覚は自分の知識や価値基準のフィルターを通って、楽しい、嬉しい、悲しい、怖いといった感情として知覚される。
ただ、他人軸で生きることが当たり前になっていて、自分の感覚や、感情に鈍感になっているだけだ。
ボクの場合は
- 自分がどんな食べ物が好きなのか
- どんな女優さんが好きなのか
- 何がやりたいのか
- 誰と会いたいのか
ということすら分からなくなっていた。
今だからわかるけど、当時のボクの心は「これがやりたい」「これが好きだ」とずっと叫んでいた。
表現の誇張なく、本当に“そこにあるのだけれど、気付けない”のだ。
気付くことができない原因は、他人が、感じたことに同調し、他人が言ったことを鵜呑みにし、他人が行動したことに便乗してしまうから。
だから自分で感じる力を取り戻すためには
『自分の声<他人の声』→『自分の声>他人の声』
のスタイルにシフトするしかない。
そのためにやるべきことが、自己受容だ。
ここで一番最初に言った「自分は自分のままでいい」のマインドが大事になる。
自分のままでいいと認めると、“そこにあったけど気づけなかった感情に、初めて気づけるようになる”から。
勘違いされている自己受容の方法も分かりやすくまとめたので、ぜひ読んでほしい。
4 自分軸をつくるために、「②自分の言葉にする」
自分軸がある人の言葉は、血肉が通っていて、地に足がついているように感じないだろうか。
あれは、経験をかみ砕いて、消化した上で導き出した、自分の言葉だからだ。
例えが汚いが、”う〇こ”のようなものだ。
自分で消化できた言葉は、自分の経験と結びついているから、言葉が一人歩きしない。
だから言葉が深く重い。
ボク自身がそうだったのだが、他人軸で生きていると、経験を自分で消化していないから、自分の言葉がない。
“食べてもう〇こをしていない”状態のようなものだ。
だから、どれだけ経験しても、自分の身になっている感覚がない。
どこか取ってつけたような言葉だったり、軽い言葉になってしまう理由は、それは他人の言葉であって自分の言葉ではないからだ。
自分軸をつくるためには、感じたことを自分の言葉にすることが必要がある。
すなわち「たくさん”う〇こ”をしろ」ということだ。汚い例えで本当に申し訳ない(2回目)
経験を、自分の言葉にするための手順は以下の通りだ。
●Level 1: 自分の感情や思考をそのまま言葉にする
●Level 2: 自分はなぜそう感じたのか言葉にする
●Level 3: 自分は何がしたいのか、どんな自分になりたいのかを言葉にする
順番にみていこう。
●Level 1: 自分の感情や思考をそのまま言葉にする
自分に鈍感な状態で、いきなり自分の意見を持て!なんていうのも無理な話なので
- 感情
- 思考
をそのまま言葉にすることから始めてほしい。
今自分はどんな感情で、何を思っているのか、それをそのままノートに書くだけでいい。
つまり、日記のようなものだ。
「なんだよ日記かよー。」
と思われたかもしれないが、そう思うのは早い。
これまで、ふさぎこんでいた自分の感情を表現することが、どれだけ気持ちの良いことか、
これまで、見向きもしなかった自分の思考を見つめてみることが、どれだけ新鮮なことか。
それにやってみると気づくのだが、これって意外と難しい。
自分の内側に目を向けてこなかった人ほど、自分が悲しんでいるのか、自分が喜んでいるのか自覚することすら難しいのだ。
やって後悔はしない。
ボクは日記で、自分の声を拾ってあげられるようになった。
日記は自分の軸をつくる上で、最も簡単にできて効果的なステップだ。
ぜひ、1日の中で嬉しかったことでも、悲しかったことでも、一番感情が揺れ動いたことを書いてみてほしい。
書き方などもこちらの記事にまとめてある。
Level 2: 自分はなぜそう感じたのか言葉にする
自分に気付くことができたら、自分の深い部分の価値観を言語化していく。
深ければ深い価値観ほど、強い自分軸になることも覚えておいてほしい。
- 嬉しいなら、なぜ自分は嬉しいと感じているのか?
- 悲しいなら、なぜ自分は悲しいと感じているのか?
- 怒っているなら、なぜ自分は怒っているのか?
- 焦っているなら、なぜ自分は焦っているのか?
なぜ?なぜ?なぜ?と繰り返し自分に問いていくと、自分のルーツである原体験に辿り着く。
原体験まで見つければ、自分軸の骨格は見つけれている。
難しく考えなくても大丈夫。
これは、Level 1で行った日記の延長に行えば簡単にできる。
覚えておいてほしいのが、
これもめちゃ楽しい!ってこと。
自分の知らない一面が、どんどん見えてきて、これまでの自分の行動全てに一貫性があることに気付く。
やればやるほど、どんどん自分の経験が繋がっていく。どんどん自分が知れる。
世の中の見え方も変わっていく。
本当に、日記って人を変える恐ろしい魔力を秘めていると思う。
Level 3: 自己実現を言葉にする
最後に、自分はどう自己実現していくのか言葉にしてみてほしい。
具体的には、次の2つだ。
- 自分は何がしたいのか
- どんな自分になりたいのか
これは、自分軸の中でも最も強力な2軸だと僕は思っている。
自分のしたいことが明確にあれば、不本意な他人の誘いにのってしまうこともなくなるし、なりたい自分を言葉にできれば日々の行動が一貫する。
「自分でも見つけられるかな…」
と不安に思われたかもしれないが、心配しなくていい。
自分軸を見つけるコツは、等身大の自分と向き合うこと。
認めたくない自分を直視してみてほしい。
そしてそれを身体全身でしっかりと受け止めてほしい。
核となる自分軸を形成する原体験は、弱さの向こう側に隠れていることが多い。
Level 1から日記を始めて、日々自分と向き合う過程で、これらは必ず見えてくる。
5 自分軸をつくるために、「③自分の行動に移す」
「自分軸を作る」という意味では、自分で言葉にできた時点で既に完結している。
ただ、それがあなたの本当の目的じゃないはずだ。
あなたの「他人にふりまわされないために自分軸を作りたい」といった想いの奥には
「自分らしく生きたい」という光に満ちた願望があるはずだ。
そうであるなら、日々を自分で決断して行動していく必要がある。
行動することで、初めて自分軸を再確認できる。
行動することで、初めてこの世に”自分”が存在できる。
親の期待の上に生きるのをやめて、自分で人生の進路を決めるんだ!
周りの大きな声に従うのをやめて、自分で声をあげるんだ!
皆が、反対に進んだとしても、自分は行きたい方向へ進むんだ!
最初は怖い。
不安だ。
けどそれでいい。
その恐怖と不安こそが、自分軸で生きている何よりの証拠だ。
自分軸で生きることは過酷だ。
他人のせいにはできない。
結果の全ての責任を自分が引き受けなければいけない。
けどその先には、自由と喜びに溢れている。
それは、勇気をもって自分を大切にしたものだけが見られる世界。
やろう。
ボクも自分と向き合って、自由に楽しく生きる。
【紹介】
6 まとめ
POINT
- 「自分は自分のまんまでいい」というマインドが、自分の心の声を拾う助けになる
- 自分軸は自分の内側から知恵を創出することで確立されていく
- 学びは、経験を自分が感じ、感じたことを自分の言葉にし、自分の言葉から自分が行動に移すことから生まれる。
- 自分の言葉を増やし、行動に実践していくことで、自分軸は確立されていく。
- 自分軸で生きることは過酷。だけど、その先には自分軸で生きた人しか味わえない自由と喜びがある。
こんにちは。
私もかなり自分軸がない人な気がします。
はっきりした性格ではあると思うのですが、例えば◯◯に、行きたい!と自分が感じても、でもそこには◯◯さんがいるからやめとこう。。
のようなことが多々あります。
これも他人に左右されてる、というか他人軸で生きていることになるのでしょい うか?
まつさん
はじめまして!とむです。
コメントありがとうございます。
「〇〇に行きたいと感じても、そこには〇〇さんがいるからやめとこう」と感じてしまうことが多々あるのですね。
ここには、まつさんの2つの気持ちが隠れています。
①「〇〇に行きたい」という気持ち
②「〇〇さんがいるから行きたくない」という気持ち
他人に左右されていると捉えることもできますが、自分の気持ちを大切にして自分で行動を選択している、とも捉えることができますよね。
なにをもって自分軸があるとするか、というのは実はあいまいなもので、結局大事なことは「自分で自分の感じ方をしっかりと受けとめること」だとボクは思っています。
・自分は〇〇に行きたいと感じている→「それでオッケー。」
・自分は〇〇さんがいるから行きたくないと感じている→「それもオッケー。」
もし自分の気持ちを感じることができたら、その上でもっと深く感じ取ってみてください。
『本当はどうしたいのか』を問うことですね。
・自分は〇〇に行きたいと感じている→『それで本当はどうしたいの?』
・自分は〇〇さんがいるから行きたくないと感じている→『それで本当は〇〇さんとどんな関係になりたいの?』
自分で自分をうけとめているつもりでも、実はさらにその深層には別の気持ちが隠れていることがあります。
まずは、ご自身の感じ方をしっかりと受けとめてみてはどうでしょうか^^
自分の心の声をしっかりと感じとっていると、自分の大切にしたいことが浮き彫りになってきます。
それが、自分軸というものですね。
どんな気持ちが出てきてもオッケー。
しっかりと自分の心の声をきいてあげてください。
とむ
25年間他人軸で生きてきました。今も彼氏がどう思っているのか、、という考えても答えが出ないことで悩み心がいっぱいになり体が重たい感覚です。この記事を読んだ今から少しずつ自分軸を取り戻していきたいと思いました。
しまさん
はじめまして、とむです!
彼氏さんとのご関係のなかで、ご自身を見つめ直せるのはとても素敵なことですね。
しまさんの中で、何か捉まれた感触があれば、嬉しいです!
少しずつ、挑戦していきましょ(^^)
お気持ち綴ってくれて、ありがとう!
とむ
今の自分に1番刺さる内容でした。ありがとうございます。
長く一緒に働いてきた同僚から「本当のあなたが分からない」と言われてしまい。
自分でもよく分からないな…と図星ではあったのですが、思い返して感情を言葉にしてみると、ショックだったなぁ…と気づきました。
知識を得るのではなく「自分の内側から知恵を創出する」
すごく大きなヒントになりそうです。
今日から試してみます。
コマさん
こんばんは。旅中故、確認が遅れ、返事が遅れてしまいました。
そうですか、ショックだったのですね。それを自分の内に言葉として認められたのは、コマさんの強さですね。
最近、ますます強く感じることですが、知識はネット上にたくさん転がっている以上、いかに自分の実践知(知恵)を築けるかが、幸せに生きる鍵を握っていると感じています。ぜひ、生活の中で、たくさん感じて、たくさんご自身の言葉にされてみてください。書くことは、とてもおすすめですよ。
また嬉しいお言葉をいただけること、楽しみにしています。
オーストラリアの地より
とむ
はじめまして!
これまで自分の「軸」があると思っていたのですが、それは他人を理由とした軸であり、自分を理由とした軸ではなかったんだなと気づいたところでありました。文章拝読すると、もう仰る通りという内容で、、。すぐにはできないんでしょうが、自分の心の声を大事にできるよう、耳を傾けたいなと思います。
今一度、「社会復帰」できるように頑張ります!
今日初めて自分軸について考え、そして気づかされました。私はあなたよりも随分年上で恥ずかしい事ですが、とても共感し、又新しいスタートラインに立とうと決心出来ました。ありがとうございます。まずは自分の言葉にしてみることから始めます。
私もオーストラリアが大好きで無我夢中で旅立った事があります。その気持ちを思い出して又頑張ろうと思えました。
生きる事に行き詰まっていて、自分軸の作り方を知りたくてこちらにたどり着きました。これを読むまでは、すごくしんどくなっていたのですが、読んで書き写している時間は心穏やかにいられました。私もトムさんみたいに、自分で感じ、言葉にして、行動できるようになりたい。
まだ全部見れてませんが、私にもできますように。