森の木を伐採して空き地をつくった。小屋の設計と見積もりもした。いよいよ家を建てる準備が整った。今度は10年、20年住める小屋にしたい。去年つくった小屋は掘っ立て小屋だった。簡素ないい小屋になったが、いかんせん、すきま風が辛い。今度は柱や土台が腐らないように基礎石を置く。それから、地面から上がってくる湿気対策のため、60cmの高床式にする。小屋づくりは、基礎こそが、最序盤にして最重要だという。基礎がしっかりしていれば家は長生きするし、逆に、基礎が腐ってしまえば、いくら豪華な家屋とて、先は短い。
今度の小屋は30万円かける。10平米に満たない小さな小屋であるが、意外と金がかかる。財布は再び空っぽになる。これまでは、どんなに金がなくても、十万円くらいは残っていたが、昨年から全くの空っぽになることが増えた。こんなことに金を費やしていいものだろうか、という気持ちになる。だが、改めて、金を貯めて何がしたいのかを問う。真っ当に思える理由だと、金があれば所帯が持てる。否。世の中を見渡せば、金があっても所帯を持たないやつばかりじゃないか。夢の話と金の話を、あまりごちゃまぜにするべきではない。現実問題、金がかかることもある。だが、信念が貫く事柄を前にすれば、金の問題など大したものじゃない。信念があれば、まさにやろうとしているように、自ずと形になる。いま役に立つことに金が使えるなら、それで十分な気がする。
まずは遣り方から始めていく。杭と水糸を使って水平を出し、穴を掘って砕石を埋め、転圧する。最序盤にして最難関であり最重要。さあ、気張っていこう。
2024.9.30
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