番長
「自分を大切にする」というのは、よく使われる言葉だ。
けど、どうやらこの言葉は、「自分に優しくする」というニュアンスだけで使われていることが多いようだ。
確かに、自分に優しくすることは間違っていない。
けどそれは、光だけを見ていて影を見ていない。
自分を大切にする生き方とは、「自分に優しくする」だけではない。
自分を大切にする生き方とは、「自分に厳しくする」ことでもある。
現代人の多くは、目先の苦悩を対処することばかりに気を取られて、この「厳しい」側面を見落としている。
けれど、もしあなたが本当に自分を大切にしたいと願うなら、優しくする側面だけでは不十分だ。
この記事は、人生を幸せに生きるためのエッセンスがつまっている。
是非、本記事を熟読してほしい。
Contents
1 自分を大切にする生き方とは?
自分を大切にする生き方を改めて定義すると、「自分への優しさと厳しさを兼ね揃えた生き方」となる。
人生において、自分に優しくすることと厳しくすることは両輪の関係にある。
自分に優しくするだけでは、誇りを得ることはできないし、厳しいだけでも感謝を感じることはできない。
例えば、「自分に優しくする」だけの生き方は、快楽主義に陥ることがある。
“自分の気持ちを認めること”に主眼を置いているつもりが、いつしか都合の良いように解釈されて、“自分を甘やかすこと”になってしまうことがある。
反対に、「自分に厳しくする」だけの生き方は、自分の本当の想いに気付けなくなって、自己犠牲の生き方を強いられる。自分の気持ちを感じ取れないから、ストレスが溜jまりやすく鬱にもなりやすい。
当ブログでも、一貫して主張しているけど、自分の感情を受け入れることは本当に大切だ。
番長
「自分への優しさ」と「自分への厳しさ」、この両者がそろって、初めて人は前に進める。
自分を大切にする生き方とは、この2つのバランスがとれた柔軟な生き方のことだ。
2 なぜ「自分に優しくする」だけでは、自分を大切にできないのか?
もう少し、詳しく見ていこう。
なぜ、自分に優しくするだけでは、自分を大切にできないのかというと、人がもともと「楽」をしようとする生物だからだ。
人の脳は、常に楽をすることを考えている。
人の脳は、常に苦痛が伴うことを避けようとする。
例えば、次のような例がある。
- コンビニで何か買い食いしたくなる
- 歩きや自転車ではなく、車を使いたくなる
- 目先の勉強よりも、テレビを見たくなる
- つい、SNSをひらいてしまう
- 文字ばかりの文庫や新書よりも、漫画が好む
- 自分で考えるよりも、他人に答えを求める
- 自分で文献をあさるよりも、ネットに答えを求める
- 衝動的な買い物をしてしまう
- 衝動的な性行為に走る
こうした快楽は「あなたの気持ち」に化けて、「あなたが本当にしたいこと」の実現を妨げようとする。
ダイエットなんかが分かりやすい例だ。
実現したい「理想の自分」があるのに、ケーキや甘いお菓子といった高カロリーの快楽があなたを邪魔しようとする。
あなたが魂のレベル望む、夢のようなものには、大きな苦労が伴う。
脳は、苦労よりも常に楽を好む。
だから、自分に「優しくする」を「自分を甘やかす」と同義にしてしまうと、快楽に惰性的に生きてしまうことになるのだ。
「楽して生きること」は、あなたの魂のレベルで、本当にやりたいことだろうか?
もし、それがあなたの”善”であるなら、問題ないかもしれない。
けれど一般的に、快楽主義は自分を大切にする生き方とは正反対であるもので、自己を犠牲にする生き方である。
そんな生き方は、本当に自分を大切にしている生き方とはいえないと僕は思う。
番長
3 本当に自分を大切にする生き方とは?
さて、ここでもう気付かれた人もいると思いますが、
このブログでいう「自分を大切にする」ことの具体的な定義は、『自己を実現すること』だ。
- 夢を叶えること。
- 目標を達成すること。
- なりたい自分になること。
- やりたいことをやること。
- 想いを形にすること。
自己実現こそが、あなたがあなたとして生きている証であり、魂の深いレベルからの喜びと充足感を生み出すものだ。
もし、「快楽に生きることが、自分の幸せだ!」との価値観を大切にしたいのなら、このページを閉じてもらって構わない。
けど、その考えに違和感を覚えたか、もしくは今の生き方に不満をどこか抱えているから、こうしてブログにきてくれているはずだ。
楽して生きることで幸せを獲得できない理由は、3つある。
- 快楽が、人を依存させやすく、常に不安を感じてしまう原因となること
- 後味が悪く自己肯定感を下げやすいこと
- 快楽があなたを自己実現から遠ざけてしまうこと
- 本当は叶えたい夢があるのに、目先のテレビを見てしまう
- 希望する進路があるのに、スマホを触ってしまう
- 本当はやるべきことがあるのに、つい怠けてしまう
- 食欲に、睡眠欲に、性欲に、承認欲求に負けてしまう
- ダイエットしたいのに、ついケーキを食べてしまう
快楽は、その瞬間限りの切ないものだ。
快楽に没頭している間は、強い快感を覚えるが、残るものは、「欲に負けてしまった」という後味の悪い後悔だ。
もし、本当に実現したいことを成し遂げられなかったら、あなたは一生後悔するのではないだろうか?
目先の快楽ではなく、あなたには心からやりたいと思うことがあるはずだ。
心からなりたいと思う自分がいるはずだ。
夢描く、実現したい人生があるはずだ。
それを追う生き方には、苦労が伴う。
けれど、それが実現できた時、言葉では言い表せないような、魂のレベルでの達成感や、深い充実感が得られることは間違いない。
番長
4 自分を大切にするための「優しさ」とは?
勘違いしてほしくないのは、快楽が”絶対悪”と言っているわけではない。
僕もゲームが好きだし、適量の快楽は人生を豊かにする。
ご褒美としての快楽は、人生のクオリティを高める。
それに、「自分を優しくする」を否定しているのでもない。
「甘やかすこと」が快楽に溺れる危険が伴うだけで、「自分に優しくすること」はむしろすごく大切なことだし、最優先に必要とするべき人もいる。
例えば、今のあなたは
- 自分がやりたいと思う仕事
- 自分がどんな風に誰かに貢献したいのか
- 自分の成し遂げたいこと
といった自己実現の道をとらえているだろうか?
もし見えていないのであれば、それは「自分に優しく」できていない可能性が高い。
- 他人によく見られようと、自分を取り繕ってしまっていないか。
- 他人の目を気にして、自分の気持ちを抑え込んでいないか。
- 日々の生活の中で、自分の感情を感じ取れているだろうか。
他人を意識しすぎると、本当の自分の気持ちに気付けなくなる。
結果として、自己のアイデンティティを見失ってしまう。
自己肯定感を下げてしまい、幸福度も下がる。
もしそんな状態にあるのであれば、まずは自分の心にあるどんな気持ちも感じ取ることを最優先してほしい。
「自分の想い」を持つことが、「あなた」を生きる最初のステップであって、自分らしく生きるために何よりも大切だからだ。
5 自分を大切にするための「厳しさ」とは?
「自分に厳しくする」とは、「自己実現」のために自分を快楽から律することだ。
勘違いされやすいけど、「自分に厳しくする」とは、自分を蔑んで痛めつけることではない。
適度な自己否定は、自分を奮いただすカンフル剤になるが、過度な自己否定は自分を心病むまでに追い込む。
「自分に厳しくする」とは、自分を律することだ。
自分を律して、「自己善」に生きることだ。
人間にとって苦悩に負けることは恥ではない。快楽に負けることこそ恥である。―パスカル
これは、フランスの哲学者であるパスカルの言葉。
欲に流されて、惰性的に生きる人生は、「あなたの意志」がない人生だ。
そんな自己を無視した生き方は、「”あなた”を生きた人生」と言えるだろうか。
「自分に厳しくする」とは、自分を律することで、自分の意志の下に生きることだ。
6 自分を大切にする具体的な方法
ここから、具体的な方法を紹介していくが、その前に一度情報を整理しよう。
自分に優しくする | 自分に厳しくする | |
定義 | 自分を認め、受け入れる | 自分を律する |
どう大切にできるか |
|
|
注意点 | 「自分を甘やかすこと」と勘違いされやすい | 「自分を痛めつけること」と勘違いされやすい |
このブログでは、自分を大切にするための行動を2つ提案している。
- 日記を書く(⇒優しくする)
- 瞑想をする(⇒厳しくする)
6.1 自分に優しくする日記とは?
日記とは、「書く」ことを通じて、内省して、本当の自分を受けとめることだ。
1日の中で、何か嫌な出来事があって、相談できる相手が誰もいない時、日記になら打ち明けられる。
自分にやりたいことができたけど、公言する相手がいない時、日記になら打ち明けられる。
嬉しいことがあって、感情を共有したいけど、誰も相手がいない時、日記なら打ち明けられる。
もしかしたら、「そんなの孤独だ」と思われたかもしれない。
確かに孤独かもしれないが、孤独感はない。
だって、そこには「自分」がいるからだ。
「自分」の存在を無視して、感情を共有できないことのほうが、よっぽど孤独だと僕は思う。
自分が「自分」の存在を認められた時や、「自分」と感情を共有できた時に、初めて人は自分に優しくできる。
日記は、そんな自分を温かく包み込む最強のツールだ。
僕はもともと自分に厳しい人間だった。
けれど、5年近く日記を書いているうちに、段々と自分を大切にできるようになっていった。
日記は人を変える。
これは身をもって体感している僕が、心からおすすめする理由だ。
日記の書き方も、以下の記事にまとめたので、是非読んでほしい。
6.2 自分に厳しくする瞑想とは?
自分を律するためには、瞑想がおすすめだ。
瞑想は、脳の理性を司る、「前頭葉」を強くすることが科学的に分かっている。
前頭葉が強くなると、衝動的な欲求に流されにくくなり、惰性的に日々をおくることがなくなる。
以前、GoogleやAppleといった外資系企業が、マインドフルネスを社内に取り入れていることが一時期話題になったが、瞑想は自分を律するだけではなく、集中力を高めたり、突発的な感情に流されにくくなるといった効果もある。
つまり、瞑想とは「快楽に惰性的に生きることから自分を守り、自分が自分らしく自己実現するための武器」ということだ。
僕は瞑想と出会えたことも同時に感謝している。
瞑想のやり方は、以下の記事にまとめてある。
僕が参加した10日間の瞑想合宿も合わせて紹介する。興味のある人は見てほしい。
7 まとめ
この記事の内容をまとめるとこうだ。
自分に優しくする | 自分に厳しくする | |
定義 | 自分を認め、受け入れる | 自分を律する |
どう大切にできるか |
|
|
注意点 | 「自分を甘やかすこと」と勘違いされやすい | 「自分を痛めつけること」と勘違いされやすい |
具体的方法 | 日記を書く | 瞑想をする |
①自分を大切にしたいのなら、自分に優しくするだけじゃだめだ。
②自分の身を快楽から守るための、厳しさ(自分を律する力)も必要だ。
③自分を大切にする生き方というのは、楽して生きることじゃなくて、自分が魂から喜ぶ自己実現だから。
④だけど、自分に優しくすることも忘れちゃだめだ。2つは両輪の関係だから。
⑤自分に優しくするには、日記がおすすめ。自分を律するには瞑想がおすすめ。
⑥そして、自分を大切に生きれば、大きな充実感と喜びを得られる。
このブログに足を運んでくれたあなたに感謝するとともに、最後まで読んでくれたあなたを全力で応援する。
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