野垂れ死にするために一人出ていくのだ。[265/1000]
人に世話になるほど、生命が死んでいく感覚をおぼえるのは私だけか。 世話をしてくれるのは、私を愛してくれている人だから、こうした思念を抱えること自体、傲慢で、不義理なことであることは承知している。実際、かつて、病で寝込んだ…
人に世話になるほど、生命が死んでいく感覚をおぼえるのは私だけか。 世話をしてくれるのは、私を愛してくれている人だから、こうした思念を抱えること自体、傲慢で、不義理なことであることは承知している。実際、かつて、病で寝込んだ…
信仰なしに生きられるほど、人間は強くないと思う。しかし、信仰をもつにも強くなければならない。人間は、弱い存在であることが、宿命であるようだ。だから、ドストエフスキーは、弱い人間の葛藤から生まれる、神はいるのか、神はいない…
世界は悪魔に支配されたと書いたその日に、自分の心に悪魔が住みついていることを自覚した。自分は汚れた心を持った人間だと悲しくなった。 その罰を受けるかのように、人に騙され、裏切られ、見捨てられ、あんなにも心を怒らせたり、悲…
まだうまく言葉にならないけれども、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟(上)」(新潮文庫)、イワンが弟のアリョーシャに語る、自作の叙事詩の一部を引用したい。 以下の叙事詩では、かつてキリストの信仰に生きた大審問官の老人…
岐阜県池田町のとあるお寺の前を歩いていたとき、お寺の前の掲示板に1つの語録が張り出されていた。 「命よりも尊いものがあるから、命の尊さが分かる。」誰の言葉かは知らないけれど、ずっと心に残っている。 百田尚樹…
悪魔の誘惑に自分の堕落を疑いなく肯定すれば、当然苦しさはない。その代わり魂は奪われ、動物化の一途をたどる。 悪魔と戦い、苦悩し、毒を食らい尽くせば、人間は強くなる。最初は必ず苦しい。しかし、少しずつ食らい尽くすうちに、小…
神の民を愛しなされ。わたしらは、ここに入ってこの壁の中にこもっているために、世間の人たちより清いわけではなく、むしろ反対に、ここに入った人間はだれでも、ここに入ったというそのことによってすでに、自分が世間のすべての人より…
約半年、毎日2時間行ってきた瞑想を、今はこう考える。 瞑想は永遠の憧れにひたすら向かっていくこと。我と汝になることで、神を志向することで、死を想う心で、忍ぶ恋である。現世の雑念妄念から離れることは目的ではない。永遠の憧れ…
本当の愛も、本当の自由も、現世を突き破った先にあると確信している。愛も自由も、宇宙的なものだからだ。キリストを始め、かつての偉大な人物は、いつも文明や時代の道徳を突き破って生きていた。この魂を身に宿し、宇宙生命として現世…
Break or die. 文明を突き破れば生命は蘇るが、文明に飲まれれば生命は徐々に死んでいく。生命が死ぬとき、生活はいつも安心と安全で固められる。私はここに現世に閉じ込められていく恐れを抱く。加えて、物質主義の現代は…