インドからの手紙③【インド紀行⑫】[627/1000]
少し早いですが、日本に帰ることにしました。デリー、バラナシ、ブッタガヤ、カルカッタを一か月かけて横断する予定でしたが、バナラシを終着とし、再びデリーに引き返し、飛行機で帰ることになります。体調が優れないことが第一の理由で…
少し早いですが、日本に帰ることにしました。デリー、バラナシ、ブッタガヤ、カルカッタを一か月かけて横断する予定でしたが、バナラシを終着とし、再びデリーに引き返し、飛行機で帰ることになります。体調が優れないことが第一の理由で…
バラナシに到着して3日目の今日、ようやく熱が下がった。宿の親父に2泊分の精算をし、安静をとるために一泊延長することにした。2泊の金額は557ルピー(947円)である。デリーに比べると、半額で泊まれてしまうのは有難い。56…
異邦の地で発熱に見舞われるほど心細いことはない。デリーからバラナシ行きの寝台列車に乗ってすぐ、咳が急に深くなり、身体が熱を帯び始まるのが分かった。思えば、身体を壊しても無理はない。インドに来て数日であるが、毎日のように8…
慣れない土地に行くと、時間の進みは遅くなります。体感、既に一週間くらいデリーにいる気がしますが、まだ3日目の朝です。同じ3日でも、空虚に過ごす日々であれば、1日の体感に凝縮されてしまいます。旅は時間に相応の、もしくはそれ…
巷ではインドは三大うざい国と言われている。しかし、今日の僕は、これがいかに物質主義に傾倒した見方であるかを思い知っている。今僕は、涙が溢れて仕方がない。インドという国の見方の内外が、ついに反転したのだ。仮にもインドに来て…
僕は今、インドの首都、デリーという街にいます。道路は車でびっしり詰まっており、その間をたまに馬車や牛車が走ります。信じられますか?文明の行き届いていないへんぴな田舎町ならまだしも、世界1位の人口を誇るインドの首都で、その…
旅は旅行に対して素朴なものである。しかし、旅人が必ずしも素朴かと問われれば、決してそんなことはない。しかし、旅を通して洗練されすぎた旅人が、素朴な感性に立ち返っていくことはしばしば起こりうる。 素朴なものは…
インド入国のキックオフと同時に、旅人はセンターサークルでパスまわしをされる。あっちに行けと蹴られては、こっちに行けと別の者にまた蹴られる。このパスまわしにハマってしまえば、抜け出すのに絶望的な苦労を強いられる。 &nbs…
インド1日目 デリー ボロ宿に着き、部屋に案内されると「枕カバーはまだ替えていない。クリーニングをしているので、30分後に取り換える。」と少年は説明した。その間、僕は街を散策することにしたが、念のため、既についている枕カ…
インド人は素朴な人間だと話には聞いているけれども、まさか蓋を開けてみれば、僕が一番素朴な人間だったなんてことはないだろうね?むろん、こんなのはただの戯言だ。僕がいくら森の隠者だったとしても、所詮は、素朴を重んじている&#…