神から授かった力を信じないことを冒涜だと思わないか[575/1000]
正月に兄と再会したとき、古びた鳥かごに、小鳥を一匹つれていた。話を聞くと、飼っているという。南国らしい、黄色い模様の美しい鳥であった。 私は、鳥かごを開けて、小鳥を大空に逃がしてやりたい衝動に駆られた。地球…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
正月に兄と再会したとき、古びた鳥かごに、小鳥を一匹つれていた。話を聞くと、飼っているという。南国らしい、黄色い模様の美しい鳥であった。 私は、鳥かごを開けて、小鳥を大空に逃がしてやりたい衝動に駆られた。地球…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
森で隠遁生活をしていたとき、現実と夢が入れ替わった。 かつて幻だと認識していたものが、色彩と輪郭をはっきりと帯びた現実となり、逆に現実だと思っていたものが、曖昧な幻となった。世俗に舞い降りて3週間、再び、現実と幻が入れ替…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
森の生活から文明生活に戻り、どうやら頭に円形ハゲができたらしい。我ながら情けない肉体だ。 ショックはない。ハゲるのなら、いっそのことスキンヘッドにしてしまえばいいと考えている人間だ。みっともなくハゲを隠すくらいなら、スキ…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
「神の愛」とか「愛の神」を口で語るのはやさしいのだ。苛酷な現実に生きる人間は神の愛よりもはるかに神のつめたい沈黙しか感じぬ。苛酷な現実から愛の神を信じるよりは怒りの神、罰する神を考えるほうがたやすい。だから旧約のなかで時…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
怒りの神が支配する、暗澹の世界のなかにいて、はじめて人間を赦したキリストが、生誕したのは2024年前。 無責任な現実の脱落者として、生活を捨てたイエスは、ユダの荒野を孤独に歩いた。砂漠や死海は、現実の苦悩を象徴した。だが…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
だが、彼は起きようとする気配もなく、ぼんやりと天井を眺めていた。横顔は、今まで眠っていたとは信じられないほど疲労を濃く滲ませ、目は背筋が冷たくなるほど虚ろだった。 (中略) 彼は旅に出て四年半になると言っていた。カナダに…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
自由の輝きは、暗澹たる束縛のなかに眩く光る。 「ショーシャンクの空に」という映画が好きで、何度も見返している。ここに、描かれる壮大なテーマである「自由」は、厳格な規律に縛られる刑務所を背景に燦然と輝くものだ。  …
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
2023年1月上旬にスマホを手放した。以後10カ月、パソコンだけの生活をつづけてきたが、2023年10月に太陽光からまかなっていた充電バッテリーが故障したことを機に、完全にネットのない生活をはじめることにした。それに伴い…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
涙が滞れば、無気力に屈しそうになる。 「素朴な水で胸奥を洗うことだ。」と大いなる智慧は言う。素朴な慣習を愛しているか。月を見上げること、言葉を綴ること、夜道を歩くこと、白湯をゆっくり胃に流し込むこと、ひとつずつあげていけ…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
やりたいことを探して、幸せになれた試しが一度でもあっただろうか。 金になるかならないか、成功するかしないかを考えはじめれば、未来の灯火はひとつずつ消えてゆく。未来の可能性を探しているようで、自らの未来を狭めてしまっている…