嫉妬はなぜ起こる?背後にあるのは自己否定。SNSに疲れた貴方へ

SNSを見て、嫉妬に苦しむ人はたくさんいる。

  • 成果を上げている人
  • いいねをたくさんもらっている人
  • フォロワーが多い人
  • リアルに充実してそうな人

どれをとっても、「すごい、羨ましい」と感じながらも、裏側では心地悪い感覚を味わっている。

 

この正体は何か。この嫉妬の本質は何か。

なぜ人は嫉妬に苦しむのか。なぜ嫉妬には終わりがないのか。

 

もういい加減、無駄に消耗するのはやめよう。

せっかく前に進もうとしているのに、いちいちマイナスな影響受けてたら、本当に良い結果が望めなくなる。

 

この記事で、嫉妬の苦しみに終止符を打とう。そのために書く。

1 嫉妬はなぜ起こるのか。

嫉妬はなぜ起こるのか。

「他人と比較してしまうから…。」

 

馬鹿野郎、そんなことわかってる。

「他人と比較するな?」そんなこと無理だ。

 

人は生きる以上、相対的にしか物事を捉えることはできない。

比較せずに生きていくなんて、不可能だ。人は誰しも比較して物事を認識する。

 

じゃあ、嫉妬するか否かの本質的な違いは何なのか?

それは、根本に「自分はダメだ。」「自分は価値のない奴だ」という非合理的な自己像を抱えているかどうかだ。

 

自分よりも優れたものを見ると、その自己像が刺激される。

「お前には価値がない。」「俺はお前よりも優れている。」「お前じゃここまでくるのは無理だ。」

 

そんなメッセージを、勝手に受け取ってしまう。

いや、厳密にはそう解釈してしまう。

 

だから苦しい。

成果を上げている人を見るのも、いいねをたくさんもらっている人を見るのも、フォロワーが多い人を見るのも、リアルに充実してそうな人を見るのも。

 

なぜならば、根底に自分を否定する信念があるからだ。

 

嫉妬で苦しむのは、そんな自己否定的な信念が原因だ。

ん?普段は自己否定なんてしていない?

 

そんなことは分かっている。

この自己否定的な信念は潜伏してるからだ。

 

インフルエンザと同じだ。

身体が弱ったときに、一気に表に出てくる。

 

SNSはその起爆剤だ。

自分よりも優れたものが刺激物になって、ヒョコッと顔を出す。

 

2 嫉妬をどう克服するか。

じゃあどうすればいいのか。

どうすれば、嫉妬を克服できるのか。どうすれば嫉妬せずにすむのか。

 

嫉妬を根絶する方法は、1つしかない。

自分の根に広がっている、この否定的な信念を変えるしかない。

 

人は信念のフィルターを通してしか物事を解釈することができない。

自己否定的なフィルターが、核にある限り、SNSでの嫉妬の呪縛から解き放たれることはない。

 

じゃあどうやって、この信念を取り除くのか。

どうすれば修正できるのか。

 

実はこれは簡単ではない。

この記事でもやり方を紹介しているが、信念は子供時代から長い年月をかけて培われたものだ。

ちょっとやそっとの小手先のテクニックで解決するような代物ではない。

 

 

じゃあどうすればいいのか。

簡単にできる現実的な打開策はないのか。

 

 

ある。

 

 

これから、その方法を紹介していくが、これは自己否定的な信念を放置することを推奨しているのではない。

根本から自分を変えたいのであれば、自分の核の信念を変えることは避けては通れない道だ。

 

 

だが、その前に今自分の目の前にいる嫉妬の呪縛を解き放つ方法を教えよう。

 

3 嫉妬の呪縛を解き放つ

その方法は、『自動思考』を変えるものだ。

 

自動思考は、無意識のところで流れている思考の流れのことだ。

これは認知行動療法の専門用語だ。

 

「認知行動療法?自分は鬱なんかじゃない。」と思った人も安心してほしい。

認知行動療法は鬱であるかどうかにかかわらず、誰に対しても有効だ。

 

 

例えば、今こうしてブログを読みながら、意識では文字を追って頭で理解しようとしているだろう。

けど、裏側では「本当に効果があるのかな..?」もしくは「嫉妬を克服できるかも…!」といった自動思考が同時に流れているはずだ。

 

自動思考は、人の無意識の部分に流れる。訓練しない限り、日常的に気付くことはまずない。

この自動思考が、克服の肝だ。

 

人の全ての感情は、この自動思考からつくられる。

嬉しい、悲しい、怖い、もちろん今感じている嫉妬の感情もこの自動思考がつくりだしたものだ。

 

この自動思考がなぜ嫉妬を克服する糸口になるのか。

それは、自己否定的な信念のフィルターによって自動思考も歪んでしまっているからだ。

 

もし自分を「ダメなやつ」だと根底で思ってたら、「自分はダメな奴フィルター」を通して思考する。

だから、ちょっとでも嫌なことがあると、すぐに自分を蔑んでしまうのだ。

 

嫉妬も同じだ。

SNSで自分より、成果を上げている人、いいねをもらっている人を見ただけで、自動思考は自分を攻撃する。

 

「自分は人に劣る存在だ。」と。

 

信念を変えることは簡単ではない。

だが、自動思考を変えることはできる。

 

もう一度言う。

嫉妬を克服する方法は、他人と比較しないことではなく、自分の歪んだ自動思考を修正することだ。

 

4 嫉妬を自動思考から克服する

もう少し具体的に見ていこう。

実はこの自動思考が歪むパターンというのは、既に認知行動療法の第一人者によってリスト化されている。

以下がそうだ。

【認知の歪み12のリスト】

  1. 全か無か思考(物事を0か100かの2面性だけで捉える)
  2. 運命の先読み(現実的な可能性を考慮せずに、未来を否定的に先読みする)
  3. 肯定的側面の否定や割引(過去の功績を無視あるいは軽視する)
  4. 感情的理由づけ(思い込みを信じて、それにそぐわない根拠を無視する)
  5. レッテル貼り(断定的な決めつけ)
  6. 拡大視/縮小視(否定的な側面を重視、肯定的な側面を軽視)
  7. 心のフィルター(一部の否定的な面を見て全体を決めつけ)
  8. 読心術(相手の心を悪い方に読み取る)
  9. 過度の一般化(1つの出来事を一般化する)
  10. 自己関連付け(悪いことを自分と関連付ける)
  11. 「べき」思考(「こうであるべき」という強い縛り)
  12. マイナス化思考(状況の否定的な側面しか見ない)

詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでくれ。

 

 

これを見て、既に心当たりがある人もいるだろう。

この思考の歪みというのは、癖になっていて、普段の思考のあらゆる部分に影響を与えている。

だから、嫉妬してしまう人は、SNSに限らず日常生活でも心に苦痛を感じているはずだ。

 

全てこの自動思考が感情の直接的な原因だ。

 

ただ、もう一度言うが、幸運なことに、この自動思考は信念と違って、潜在意識の最も表層的な部分に位置している。

だから、修正することが比較的簡単なのだ。

それに、効果もすぐに実感できる。

 

ただ読むよりも、やった方が早い。

 

誰でもできる簡単なワークシートだ。

これに沿ってやっていけば、思考の歪みに気付けるはずだ。

そして、歪みに気付くことができれば、思考の捉え方が変わったことを意味する。

 

嫉妬なんて、ただ歪めて世界を捉えているだけだ。

実践して、一刻も早く、この非生産的で無駄な時間を過ごすのをやめよう。

 

5 嫉妬克服ワークシート

歪んだ自動思考は、以下の8ステップで行われる。

どうか、自分の心に素直になってやってほしい。

【自動思考を修正する8ステップ】

  1. 状況
  2. 感情
  3. 自動思考
  4. 自動思考を支持する根拠
  5. 自動思考に反する根拠
  6. 認知の歪み
  7. 適応的な思考
  8. 感情の変化

具体的なやり方は、こちらで解説している。

 

6 嫉妬に疲れたあなたへ。

やってみてどうだっただろうか。

少なからず嫉妬心を和らげることができたのではないだろうか。

ワークを通じて、既に思考の歪みに気付いた人もいると思うが、僕からもメッセージを送らせてほしい。

 

他人の成果を見ても、それはあなたが劣っていることを意味しない。

他人がどれだけいいねをもらっていても、それはあなたが価値のない人間だとは意味しない。

他人がどれだけフォロワーがいようと、それはあなたに魅力がないという意味じゃない。

 

人はただ、物事を歪めて苦しい想いをしているだけだ。

 

さあ、気持ちが楽になったところで、もう一度生活に戻ろう。

大丈夫あなたは唯一無二の存在だ。

 

<追記>

人はどうしても今の状態と比べてしまう。

今の生活がうまくいっていれば、嫉妬が生まれにくい。

 

だから結果が出るまで、SNSから離れるというのも1つの手だ。

SNSから離れても、死ぬことはない。

 

ボクは、今フェイスブックやTwitterから離れている(インスタはもともとやってない)

気が散るものがなくて、集中できるからおすすめ。

 

満足のいく結果が出た時、またやりたくなったらやればいいのさ。

 

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2 件のコメント

  • まさに嫉妬と自己肯定感の低さ、自己否定する思考の癖に長らく悩んでいます。認知行動療法の本等で情報は知っていましたが、実際のワークをする気にはあまりならず。。このブログを読んで、ワークをしっかりやってみようと思えました。
    ありがとうございました。

  • まるこさん

    コメントありがとうございます。
    ワークはいかがでしたか?(^^)
    思考の癖に気づいて、少しでも前に進めたら、とても嬉しいです!
    認知行動療法のワークは、繰り返しすることでも効果が得られるので、ちょっとでも効果を感じられたら、是非継続してみてくださいね(^^)

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