こんにちは、とむです!
2019年の1月某日に天光寺で半日の滝行体験をしてきました!
- 気温は5度くらい
- 水温は氷点下
5度って、ヒートテック着て、コート着て、カイロ持つレベルですからね。
その中を、薄っぺらい行衣1枚で、滝の中に入っていくのです。
想像するだけで震えます。((;゚Д゚)ガクガクブルブル
この記事は、冬に滝行をしようなんてCrazyな考えをしているあなたが
- 天光寺の体験修業の様子を見て
- 冬の滝行に挑戦をするためのもの
です。
Contents
1 滝行を冬に体験する理由
今回、滝行をあえて冬に行ったのは
真冬に滝に打たれるってどんな感じや~?
といった純粋な好奇心でした
気になりませんか?
- 氷のような水に打たれた自分の肉体はどうなるのか
- 自分はどう変化するのか
- 本当に超サイヤ人になれるのか
そうです。
僕たちは滝行を通じて、超サイヤ人になりたかったのです。
「自分」を超越して、無我の境地を得たかったのです。
それを可能にするのが、真冬の滝行なのです!
….とまあふざけるのは、このくらいにして、単純に好奇心があったというのが本音です。
2 どんな人が滝行体験をするのか?
滝行をする人は
悩みを抱えている人
が多いということです
滝行にくるのは、水で悩みを洗い流すためでしょうか。
天光寺には
- 不登校になった子供
- 鬱になった人
- 失恋した人
- 人生に行き詰った人
などが訪れるようです。
小学生や女子大生、お年寄りの方まで年間5000人も来るのだとか….!
計算すると、悩みを抱えた人が
1日あたり13人
修行に来ている計算になります
小学生やお年寄りまで来ると聞いたのはさすがに驚きました。
ちなみに、今回は僕たち2人だけでした。
3 滝行体験の前のお百度参り
天光寺の体験修業では、滝行に行く前に『お百度参り』を行います。
お百度参りとは
病気平癒または念願成就のために社寺に参り,その境内の一定の距離をはだしなどで 100回往復し,そのたびに拝する軽い苦行
出典元:コトバンク
という意味です。
つまり、“100回祈願することで、願い事を叶える”ということですね。
これに関しては、実際に動画を見たほうが早いかもしれません。
これは何をしているかというと、動画の奥の中央にある、空海様の像に願い事をしています。
天光寺は、真言宗のお寺なので、空海様に祈願するのですね。
お百度参りは以下の流れで行いました。
- 始まりの挨拶
- 「南大師遍照金剛(なむだいしへんじょうごんごう)」を三唱する
- 深く礼をする
- 走って移動
- 2,3,4繰り返し
- 終わりの挨拶
「遍照金剛(へんじょうこんごう)」とは空海を指す言葉ですね。
「南無遍照金剛」は、空海様に敬意を示す意味があります。
体験とはいえ、修行は優しいものではありませんでした(笑)
- 走っている時、冷たすぎて足の感覚はなくなります
- 走って往復しつづけるので、息切れします
- 大声を出し続けるので喉が痛くなります
「極寒の中を、大声出しながら、裸足でシャトルランしている」ようなものと例えると、分かりやすいかもしれません。
4 いざ冬の滝行へ!
いよいよ滝行です。
車に乗って、山の中に入っていきます。
修行する滝の名前は、「天狗滝」。
道が細くて、土砂崩れがよく起こるらしい。
滝までは車でいけないので、途中から険しい道をのぼっていきました。
辿り着いた滝がこれ!
記念に1枚写真をとってもらいました。
夏はもっと水量が多くて、激しいようです。
滝行は次の流れで行われます。
- 身体を清める①
- 滝行開始の挨拶
- 身体を清める②
- 滝に入る
- 滝行終了の挨拶
4.1 身体を清める①
最初に塩と酒で、身体を清めました。
「足→手→口→首の後ろ」の順に、身体を清めていきます。
首の後ろを清めるのは、首の後ろに悪いものがつきやすい、と考えられているからですね。
極寒の中での、清めの儀式は、本当に神聖なものでした。
4.2 滝行開始の挨拶
次に、滝行開始のあいさつをします。
- (山に向かって)「南無山王大神」を三唱
- (滝に向かって)「南無竜王大神」を三唱
『山王』というのは、地主の神のことで、『竜王』とは水を司る水神のことのようです。
ちなみに、「南無」というのは仏教において、心からの帰依を表す言葉です。
つまりこの挨拶を、訳すと
- 「尊敬なる山の神様、敬意を払って滝に入らせていただきます。よろしくおねがいします」
- 「尊敬なる水の神様、敬意を払って滝に入らせていただきます。よろしくおねがいします」
ということですね。
とにかく寒くて、頭がまわらなかったので、お寺の方の後に続いて必死に挨拶をしました。
4.2 身体を清める②
滝に入る前に、滝水を使って身体を清めます。
これは、身体を水温に慣れさせる目的もあったのかもしれません。
「顔→胸→両肩」の順番に3回ずつ水で清めていきます。
そして、3回ずつ清めたら、気合いを入れるために、頭から水を被ります。
これ本当に冷たいです。
ただ、これでかなり気合は入りました。
4.3 いざ冬の滝行!
ここから、いよいよ滝行です。
「南無遍照金剛(なむへんじょうこんごう)」と声を出しながら、入滝していきます。
→結果、1分30秒
→結果、1分30秒
冬の滝行、完全に舐めていました。
冷たさが、刺すように痛い。
寒くて、呼吸も荒れて、声も出ない…。
身体も動かないので、最後はお寺の方に手をひっぱって何とか無事に修行を終えました。
お寺の方の話だと、先日きたという失恋した女性は、10分入っていたらしい….
本当に、まだまだです。
5 滝行体験から得たもの
5.1 自分の未熟さを知った
僕自身、瞑想を習慣にしていることもあるので、
冬であろうと、10分滝行をするくらい楽勝
だと思っていました
…..甘かった。
結局、1分半しか入れず、まだまだ自分は未熟なんだなと再認識しました。
こちらの記事にもまとめましたが、自己統制は、自分を大切に生きるために必要なスキルなんですよね。
滝行は毎日は行えないので、とりあえず瞑想をつづけて頑張ろうかな。
煩悩を制御して、自己に打ち克つ人間になります!
5.2 仏教って改めて面白いと思った
僕が瞑想を習ったのは、インドで生まれた原始仏教。
今回滝行をしたのは、空海の真言宗。
同じ仏教と一言でいっても、ぜんぜん違う。
共通しているのは、仏教は「実践宗教」だということ。
- 「何かを信じれば救われる」のではなく
- 修業を通して、煩悩から解放されることで救われる
あぐらをかき続けて、足が痛くなる瞑想。
水を浴びて、冷たい棘が刺さる滝行。
瞑想も滝行も、自分の渇望や嫌悪に反応的に生きないための修行。
どちらも方法は違えど、本質は同じ。
科学的にも効果が明らかになっている仏教の実践法は、本当に興味深いと個人的に思う。
6 冬に滝行するなら年始がいいかも?
1分半しか滝を浴びることができなかったとはいえ、冷たい滝を頭から浴び続けると、身が清められた感覚になります。
今回、滝行にきたのが、たまたま1月でしたが
1年を気持ちよくスタートするために年始に滝行をする
というのは面白いと思う
- 1年を祈願できる
- 冷水で身が引き締まる
- 煩悩をスッキリさせて1年を始められる
- 滝行で達成感が得られる
信仰上の理由がなければ、初詣にお寺に行くのも面白いですね。
また、機会があれば行きたいと思います。
7 滝行は一度は体験すべし!
もし少しでも興味があるのであれば、挑戦してみることをおすすめします。
やり終えた後、スーパーサイヤ人になれますよ!(笑)
今回参加したのは、東京都の西多摩にある天光寺というお寺でした。
群馬県の周辺では、値段が5,000円~15,000円が相場でした。
お寺によって値段も違うので、お住まいの近くで良さそうなところがあれば挑戦してみてください!
ではっ!
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