こんにちは、とむです!
先日、2回目のヴィパッサナー瞑想合宿コースに参加してきました。今回も10日間ひたすら瞑想のてんこ盛りです(笑)
この記事では、ヴィパッサナー瞑想合宿とはどんな合宿か紹介したいと思います。
瞑想って、興味はあるもののどこか怪しい雰囲気が感じられて、
なかなか一歩踏み出せないですよね。
確かに、とっつきにくい部分はあるかもしれませんが、
ヴィパッサナー瞑想は全く怪しいものではありません(笑)
この記事を通して、どんな合宿か知って頂けたら幸いです。
Contents
1 ヴィパッサナー瞑想って何?
ヴィパッサナー瞑想とは?
- ヴィパッサナー瞑想はブッタが悟りを開いた超本格的な瞑想法
- ヴィパッサナー瞑想の目的は心に蓄積された汚濁を取り除くこと。
まず”ヴィパッサナー”という言葉の由来から見ていきましょう。
ヴィパッサナー (Vipassana) は、物事をありのままに見る、という意味です。インドの最も古い瞑想法のひとつで、2500 年以上前にゴーダマ・ブッダによって再発見され、普遍的な問題を解決する普遍的な治療法、 生きる技として、多くの人に伝えられました。 宗教とはかかわりをもたないこの技は、あらゆる心の汚濁を取り除き、解脱という究極の幸福を目指しています。
(引用:日本ヴィパッサナー協会HP https://www.jp.dhamma.org/ja/reference/what-is-vipassana/ )
瞑想にも様々な手法がありますが、
ヴィパッサナー瞑想の特徴は、心に蓄積された汚濁を取り除いて解脱を目指すことです。
人は日々の生活の中で、渇望と嫌悪という苦しみの種を心に縛りつけて生活しています。
それを取り除くのがこの瞑想です。
それ故、この瞑想においては集中力を高めることや、
リラックスするという効果は、付随効果にすぎず、目的ではありません。
この瞑想の目的は、心にたまった渇望と嫌悪を浄化させ、
仏教でいう”苦”からの解放を目指しているからです。
これが瞑想法の特徴です。
2 ヴィパッサナー瞑想合宿にはどんな人が参加するの?
ブッタが悟りを開いた本格的な瞑想法と言いましたが、この10日間のコースに参加する人で、
解脱を目指している人はとても稀のように思います。
大部分の人は、出家するつもりのない瞑想に興味を持った一般人です。
僕自身もこのコースを通じて、悟りを開くというよりは、
自分と向き合って気持ちを整理したり、リラックスしたり、副次的なメリットがあればいいな、
という気持ちで参加しました。
コースは、英語にも対応しているため、海外からも参加する人がたくさんいます。20代:2割 30代:3割 40代:2割 50代以上:1割 外国人:2割
3 ヴィパッサナー瞑想合宿の期間や場所は?
期間と場所は?
- ヴィパッサナー瞑想は10日間のコースだが、集合日と解散日を合わせると12日間拘束される。
- 日本でこのコースに参加出来るのは、京都と千葉の2か所だけ。
- 年中コースは開催されていて、事前に申し込めれば参加可能
コースの期間は10日間ですが、集合日と解散日を合わせると合計で12日間拘束されることになります。
日本でこのコースに参加出来るのは、京都と千葉の2か所だけです。(僕は初回も2回目の今回も京都で参加しました。)
瞑想する環境なので、人里離れた山奥に立地しています。
日中も本当に静かで人工音は皆無です。
たまに、道路の方から車が通った音が聞こえてくることがありましたが、それも1日に2回か3回のことでした。
ちなみに、これは男性側の散歩コースから敷地を見渡した風景です。
写真の真ん中やや左にある大きな建物が、瞑想ホール及び宿舎です。
1日10時間の瞑想の時間中は基本的にこの建物の中で過ごします。
また、休憩時間は散歩コースで歩いたり、
備え付けの木のベンチで寝転がってくつろぐことも出来ます。
というか、それしかやることがありません(笑)
本もスマホも、コース開始前に預けることになっているからです。
ここがよく、僕が昼休みの時間にきまって昼寝をしていたベンチです。
6月半ばのちょっと汗ばむ時期でも、程よい日陰が出来て、心地よさを感じながら遠くの緑を眺めるのがとても好きでした。
それにしても、緑が深くて、世間の匂いを全く感じさせません。
耳をすませば、聞こえてくるのは虫の鳴き声や小川のせせらぎ、鳥の鳴き声だけです。
時間はただ、静かにゆったりと流れ続けます。
時間に追われることもなく、時間を追うこともなく、ただ時が自然と流れる、ここはそんな世界でした。
4 ヴィパッサナー瞑想合宿中のきまりは?
瞑想合宿中の道徳律
- 生き物を殺さない
- 盗みをしない
- いかなる性行為も行わない
- 嘘をつかない
- 酒や麻薬を摂取しない
その他禁止事項
- 参加者同士の一切のコミュニケーション
- 身体の接触
- 宗教儀式や激しい運動
- スマートフォンや読み物
また、コース中は男女の完全な分離の上で行われます。
コース中、反対側でチラつく女性に目がいきましたが、異性同士は接近することもまずありません。
10日間全く話さないということですが、僕はそこまで苦ではありませんでした。
多分内省気質があるからかもしれませんが。
5 ヴィパッサナー瞑想合宿中の1日のスケジュールは?
4:00:起床
4:30~6:30:瞑想(瞑想ホールor自室)
6:30~8:00:朝食休憩
8:00~9:00:グループ瞑想(瞑想ホール)
9:00~11:00:瞑想(瞑想ホールor自室)
11:00~13:00:昼食休憩
13:00~14:30:瞑想(瞑想ホールor自室)
14:30~15:30:グループ瞑想(瞑想ホール)
15:30~17:00:瞑想(瞑想ホールor自室)
17:00~18:00:ティータイム休憩
18:00~19:00:グループ瞑想(瞑想ホール)
19:00~20:30:講話
20:30~21:00:グループ瞑想(瞑想ホール)
21:00~21:30:質問
21:30:就寝
瞑想時間は、1日10時間の計算になります。
これを10日間なので、コース中は100時間瞑想する計算になります。
グループ瞑想中は、参加者全員と奉仕の方、約50名強の人がホールに集まって一斉に瞑想をするので、
やや緊張感を覚えました。
6 ヴィパッサナー瞑想合宿中にはどんな修行をするの?
修行内容
- シーラ(道徳律を守る)→Day0~Day11
- サマーディ(集中力、心の統御)を身に着ける→Day1~Day3
- パンニャ(智慧、心を浄化する洞察力)を養う。→Day4~Day10
先ほど、このコースでは、心を浄化することが目的であるといいましたが、
瞑想は主に3つの段階に分かれています。
簡単に言うと、道徳的な生活を送りながら、瞑想で集中力を養って、その集中力を持って心をキレイにするということですね。
ただ、コース中ではシーラを破ることの方が難しいくらいで、
この道徳律で気を付けたことは、生き物を殺さないことくらいです。
蚊がきても叩かないように気を付けて、
歩く時には小さな昆虫を踏まないように細心の注意を払っていました。
サマーディ(集中力)を養う瞑想は、アーナパーナ瞑想と言われるもので、
自分の呼吸が鼻孔を通る感覚に集中します。
コースの前半3日半は、この瞑想法を用いて意識を研ぎ澄ます修行をします。
4日目からは、心のしがらみを解いていくためにヴィパッサナー瞑想を行います。
ヴィパッサナー瞑想は、自分の全身の感覚を、渇望も嫌悪もない平静な心で客観的に観察する手法をとります。
頭のてっぺんから足のつま先まで順番に意識を巡らせて感覚を感じ取っていきます。
詳しいやり方は、こちらに書いております。
瞑想の効果がすごい!生活に起きた15の変化と効果的なやり方とは?
7 ヴィパッサナー瞑想合宿中の食事は?
食事あれこれ
- 食事は1日2食(朝・昼)
- 肉なし菜食
- 朝はパンと米+味噌汁+昨日の残り
- 昼は八宝菜、うどん、ビビンバ etc
- 味は薄味
- セルフサービス
- 初参加者だけ、夕方にフルーツが食べられる
- 2回目以降の参加者は、夕方はお茶のみ
食事は、奉仕のスタッフが1日2食の食事を提供してくれます。
味は必要最低限の味付けですが、僕は好きでした。
セルフサービスなので、取る量とかも自分で決められます。
けど、これがまた自分の欲との闘いです(笑)
あんまり、Greedyにならないように食事も瞑想をしながらいただきました。
8 コースの費用はいくら?
瞑想の話をすると決まって聞かれるのが、費用についてですが、なんとコースの費用は0円です。
10日間毎日、1日2食をまかなってもらい、同時に寝床も確保してもらえるのに!
じゃあ一体どうやって運営されてるの?と疑問に思われると思いますが、
このコースは任意の寄付で運営されています。
払う額は人それぞれです。別に払わなくても文句を言われることはありません。
数千円の人から数万円、中には数十万円寄付する人もいるだとか。
僕は3000円ほど寄付してきました。
9 ヴィパッサナ―瞑想合宿に参加したいときは?
コースは、日本ヴィパッサナー協会のホームページからの予約で参加できます。
1年間に何度も開催されているので、興味がある人はぜひ覗いてみてください。
話によると、女性は特に人気で予約開始後すぐに埋まってしまうということらしいので、
もし参加されたいという方は、受付が開始したらすぐに申し込むことをおすすめします。
男性の方は、割と空きがあるように思います。
僕は2回とも、募集してから結構たっておりましたが、スムーズに予約できました。
10 最後に
コース参加前は、現実離れした規律に不安を抱えていましたが、
参加してみれば案外思っていたより「異常」ではありませんでした。
参加者も初回も、2回目の今回もいい人達ばかりでした。
沈黙が解けた時に、開放感を感じながら話すのは本当に楽しい時間でした。
もし、興味がわいた人は、是非参加してみてください。
人生一度きりの良い経験になると思いますよ。
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