心の役目は魂を腐らせないこと[898/1000]

いいか、不貞腐れることでしか魂を救う術を知らないから、おまえの魂は醜く病んでいくのだ。聞こえるだろう、国を想うものたちの、痛ましく酷い演奏を。もはや芸術とも文化とも呼ぶこともできぬ。彼らをそのような姿にしたのは、権力に尻尾を振る無力な為政者と、贅沢と享楽に呆ける無関心な輩にちがいないと思っているようだが、果たしておまえが奴らと同類ではないとどうして言えよう。今日、おまえは力に満ちたか。無力を前に不貞腐れるのではなく、ただしい心を持って姿勢を正すことはできたか。心は無防備ゆえに弱い。隙を見せればたちまち、悪意と無力に食われる。もっともっと深いところ、奥底から溢れ出す熱い血潮を感じよ。心の役目は魂を腐らせないこと。そのためのただしい言葉と心持ちであることを、今一度戒めよ。堂々と勇敢であれ。

 

2024.12.4