己の神を裏切ることが、どんなにいけないことか。[834/1000]

道徳家を嘲る。だが、無道徳な人間は嘲るにも値しない。太陽と月の気まぐれで、いつの日か道徳は破れるときがくる。地獄に堕ち、罪に窶れ死ぬ。魂の雄たけびに肉体は耐えられるか。だが、小賢しい悪徳を重ねるくらいなら、揶揄されし道徳家のほうがましだ。正直者は馬鹿を見て、何の利得もないまま、泥の上を這っていこう。良心の呵責、そんなものは取るに足らない。小賢しく低俗な振る舞いで、己の神を裏切ることのほうが、どんなにいけないことか。蒼茫たる空に誓いを放ち、さあ今一度、生活に戻ろう。

 

2024.10.1

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