静かにしろ、美しい声よ!
黙っていてくれ、君だけが僕の心をかき乱すのだから、
僕の喜べない喜びと
僕には見つかりそうもない栄光をちらつかせて。
「テニスン詩集」
秒は分を成し、分は刻を成し、刻は時間を成し、時間は日を成し、日は週を成し、週は月を成し、月は年を成し、年は五年紀、十年紀、四半世紀、世紀を成す。千年経つとミレニアム、二億五千万年で銀河系は公転する。小さな周期は、大きな周期の一部となり、その周期もまた、さらに大きな周期の一部となる。いま俺たちが、見上げている星々とこの一刻も、やがて計り知れない強大な時間の織機に織り込まれていく。収縮し、膨張し、光の紡ぎ手に導かれるまま、さあ、俺たちは一体どこへ向かう。
今日を終えたら明日になるか。否、次の今日がやってくるだけだ。千日終えたら、何かが起こるだろうか。否、次の千日がやってくるだけだ。死んだら時間は止まるのか。分からない。意志は肉体から自由となって、光のもとに帰されよう。願わくば死ぬまでに、わが意を成就できたら。
2024.7.31
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