君子は中庸を旨とする。小人は極端に走る。[762/1000]
君子は中庸し、小人は中庸に反す。 君子の中庸たるや、君子よく時中す。 小人の中庸たるや、小人よく忌憚する無きなり、と。 孔子 畑で働いて数日。土砂ぶりのおかげで、車がよくぬかるみにはまる。ぬかるみにはまると、畑の男達は結…
君子は中庸し、小人は中庸に反す。 君子の中庸たるや、君子よく時中す。 小人の中庸たるや、小人よく忌憚する無きなり、と。 孔子 畑で働いて数日。土砂ぶりのおかげで、車がよくぬかるみにはまる。ぬかるみにはまると、畑の男達は結…
私は生きるのに殆どお金がかからない。月に1万もあれば十分な生活をおくれる。一日一食で腹は満たされるので、食費は大してかからない。食事の内容にしても、茶碗一杯の玄米と、適当な野菜、たまに肉を食べれば十分満足できる。最近は、…
畑の仕事を始めた。夜明け前の朝3時、4時から、包丁でキャベツをひたすら刈穫っていく。初日はどしゃぶりだった。上下カッパと長靴で、ずぶ濡れになりながら、キャベツを収穫していく。なんとも農夫とは野性的だと感動した。 「日本国…
生活の中心には太陽がある。朝陽を浴びて目が醒める。陽が当たって野菜は育たつ。陽がなければ小屋は暗く、洗濯物も乾かなければ、薪が湿って火も焚けぬ。森の生活は不便だ。梅雨に入ってから愉しみの一つである布団干しもできない。森で…
昨冬、電源が壊れ、電子機器が使えなくなった。スマホもない、パソコンもない。森で隠遁する私の連絡手段は、車のエンジンでかろうじて充電できた携帯電話だけだった。これを一週間に一度だけ確認した。その他、外界との唯一のかかわりが…
人間のすることに理屈はどうにでもつく。だがすべて嘘である。何を考えるかではなく、何をするか或いはしないかで男の評価はきまる。杢之助はそう云っているのだ。 隆慶一郎, 「死ぬことと見つけたり」 止まりさえしなければ、ゆっく…
今日、栄枯盛衰の甲州街道は、国道20号に取って代わられる。風情ある茶屋の町並みは次々に形を変え、人の住まない空き家も増えた。かつてお侍さんが大行列を作って賑わせたであろうこの甲州街道も、今ではこの辺りに住まう人間しか通る…
おお、わたしの友だちよ!認識者として、わたしは言おう。羞恥、羞恥、羞恥―これが人間の歴史なのだ! だから高貴な者は、ひとに羞しい思いをさせないようにする。また、すべての苦しみ悩む者を見ると、自分自身が羞恥を感じるように努…
信仰の弱い人間は、羽を失い現世に堕ちた。非物質は物質へと堕落した。無機物は有機物へと堕落した。神は人間へと堕落し、人間は動物へと堕落した。幸福は淫蕩だ。かぎりなく純潔な幸福でも、宇宙からみれば、やはり淫蕩なのだ。淫蕩な幸…
はじめに、男尊女卑でも女尊男卑でもないことを断っておこう。男だろうと女だろうと、卑しくもなれば貴くもなるのが人間だ。そのために男は男の道を行き、女は女の道を行く。道をたがえる男女が対立することも、性差に惹かれ合うことも自…