車上生活ももうすぐ2ヶ月終える。
寒くないの?とか会う人皆に聞かれるけど、寝袋2枚重ねてると、暖かくてむしろ快適!笑
今の時点で-7℃、明け方には-10℃とか楽勝でいくんだろうけど、今夜も「秘密基地」で温かいお茶飲んでます笑
— とむ(東南アジア横断中) (@tomtombread) December 30, 2018
車上生活を2カ月しています、とむです。
2018年の11月から車上生活を始めて現在(2019年1月)も継続中です。
今朝もフロントガラスはバリバリに凍っていました。
この2ヵ月を、一区切りとして
- なぜ車上生活を始めようと思ったのか
- 実際に車上生活ってどうなん?
ってことをまとめていきます。
Contents
1 車上生活ってどんな様子?
車上生活といっても、どんなものかイメージがわきにくいですよね。
写真を何枚か撮ってきたので、一緒に紹介していきます!
内装
内装はこんな感じ。
左側が寝袋で、右側のでっかい袋が服です。
最初は下着・タオルは別にしてたけど、面倒くさいので1つにまとめちゃっています。
車上生活している人だと、布団をたたむ人もいるようですが、僕は面倒くさいので、左側はずっとこのままです。
引いた写真がこれです!
カセットコンロとかクーラーボックスとかは、トランクの傍に置いてます。
これらのアイテムについては、後ほど紹介していきます。
寝床
一番気になるのが、寝床ですよね。
僕は日産のキューブ(じいちゃんのお下がり)に乗っていますが、フラットにして寝ることができています。
- 助手席をMAXまで前にスライドさせる
- ヘッドレストを外す
- 背もたれをMAXまで後ろに倒す
これでベッドは完成!
この上に
- 微妙な段差を座布団とクッションで埋める
- その上にマットレスを敷く(毛布で代替してます)
- 寝袋を敷く
でフカフカで温かい寝床ができるのです。
番長
寒さ対策の秘密がこれ!
番長
寝袋を2枚重ねると、もうとにかく温かいです。
「3本の矢」と同じシンプルな理屈ですね。
- 外:2人用寝袋(-3度まで対応)
- 中:1人用寝袋(-3度まで対応)
寝袋が2枚あれば、掛け布団のようにも使えます。
顔が寒い時は、上の寝袋を被って寝ています。
このおかげで本当に快適です。
外が-7度でも、布団の中は無敵でした!
ちなみに、足伸ばすとこんな感じになります。
僕は身長175cmくらいですが、ちょうどすっぽりはまります。
キッチン
一応、自炊もできるように、キッチングッズも揃えています。
- おりたたみ机
- おりたたみ椅子
- カセットコンロ
- ガス缶
- フライパン
- まな板
- 簡易包丁
- クーラーボックス(野菜保管用)
実際に作った時の写真がこれ!
番長
これまでに試したメニューは
- 焼きそば
- うどん
- 野菜いためのサバ味噌缶和え
番長
最近は寒すぎて、ほとんど自炊していません。
<追記>
節約のためマイナス10度の中、もう一度自炊始めました。
書棚
書棚もあります!
ただ、日中は外にいますし、夜は暗くなるので、ほとんど車内では読めません。
家にあった安物の電池スタンドも、初日で首がもげました。
最初のうちは、導線だけで何とか食いつないで、文字に灯をともしてくれました。
が、ある日、知らぬ間に布団にもぐりこんでいたコイツに、盛大なヒップドロップを食らわせてしまい、つかなくなりました。
ちなみに、写真にあった文庫は
- 最低(紗倉まな)
- 深夜特急シリーズ(沢木耕太郎)
深夜特急は、バックパッカーのバイブルらしいですね。
全5巻のうち、3巻まで読み進めていますが、旅に出たい気持ちをかき立てられます(笑)
収納
収納は、フットスペースを利用しています。
助手席の下には、
- 革靴(仕事用)
- スニーカー(普段用)
- クロックス
を配置しています。
後部座席のフットスペースは
- 割りばし
- ビニール袋
- 調理用具
- ガス缶
- 電気ケトル
といったものを、詰め込んだダンボールをドンと置いています。
番長
洗濯物
運転席の後ろに、洗濯かごを設置しています。
ここに、
- 着終わった服を
- ビニール袋にいれて
置いていきます。
今は冬なので、日中汗もほとんどかかないので、臭いは出ません。
念のために一応、洗濯物はビニール袋にいれてから、かごに溜めていきます。
ちょうど今は洗濯物がたまっていないので、お菓子やら、郵便物が入ってますが、普段はあふれるくらい一杯になります。
洗濯は
- 友達の家によったとき
- コインランドリー
でしていました。
2 車上生活を始めたきっかけ
番長
「車上生活してみるのも面白そうだな!」と思ったのは、このツイートがきっかけでした。
https://twitter.com/taichinakaj/status/1027071494973792256
まあただ、最初は親の反対もあって車上生活を始めることはできませんでした。
できるイメージはあったのですが、親に猛反発されると、検討せざるを得ません。
そんな時に
山奥に条件の良い仕事を見つけたこと
がきっかけになって、車上生活に踏み切ることにしました
3 車上生活で確かめたかったこと
①車上生活でお金は溜まるのか?
単純に
固定費を減らして、生活水準を最低限まで落とせば、お金がたまるかも
という期待がありました
ちょうど仕事をやめてから、海外を旅したくて、お金をどうためるか模索していた時期だったので。
結論からいうと….
貯金はできています!
ただ、そんなには溜まっていないというのが実情です。
ガソリン費と食費が、思いのほかかかるんですよね。
【ガソリン費】
- 僕の車の燃費は、良くてリッター10km
- 毎日50kmの移動
- 近隣のガソスタが1Lで145円くらい
⇒1週間で5,075円、1ヶ月で20,300円
【食費】
- 食費が朝昼夜、節約して大体1200円
- スタバが450円(350円+ワンモア100円)
⇒1日で1650円、1ヶ月で51,150円
書いてて気づいた。
想像以上に出費してる(笑)
食費に限っては1月のうち、3分の1くらいは自炊するので、もう少し安くはなります。
けど、外食の機会が増える分、どうしても割高になっちゃいますよね~。
ガソリン費も家賃と比べれば、安いですけど、身体に負担をかけてまで、車上生活をするメリットはあるのかと言われれば疑問です。
結論としては
- 移動しないなら、節約できる
- 外で自炊するなら、節約できる
ですかね
②家って本当に必要なの?
2つ目は、合理性を追求したときに
家の代わりは車で十分なのでは?
と思ったことでした
福岡で1人暮らしをしていた頃は、家賃に4万円を払っていました。
ただ、実際部屋の中にいたのは
- ご飯作るとき&食べるとき
- 洗濯するとき
- 寝るとき
だけ…
住んでいたアパートは、荷物を受け取るポストが無かったので、アマゾンで買い物したときもコンビニで受け取っていました。
そんな生活をおくっていると
- 本当にこれだけの機能に4万円を払う価値があるのか?
- 車で間に合うのではないか?
と思えてくるのです
2カ月車上生活をしてみた感想は、
『家はやっぱり良い』ってことですかね(笑)
- 外から守られる安心感
- 自分だけの絶対的な空間
は家じゃないと得られないことを痛感しています。
③人間は車上生活でも生きていけるのか?
3つ目に確認したかったことは
人間の限界
でした
これは「人は車の中でも本当に生きていけるのか?」という純粋な好奇心です。
僕自身、旅をしていたころ、公園でテントを張って寝る生活を当たり前のようにしていました。
そんな経験もあったことから『外で寝るのと比べたら、車の中で寝ることなんて楽勝』ということを確かめたかったのです。
結論をいうと
今のところ楽勝だけど、条件によっては厳しい
というところでしょうか
例えば、今は冬ですが、夏になると虫がわいてきますよね。
知り合いで車中泊をしていた人は、自作の網戸を車に備えつけていましたが、冬よりも夏の方が大変だと思います。
番長
都会であれば、泊まる駐車場を見つけることが難しいでしょう。
宿泊を禁止する道の駅も出てきているくらいなので、スポットを見つけるだけでも一苦労です。
4 車上生活を2カ月してみて変わったこと
①贅沢の定義が変わる
僕は自分で
すごく贅沢な生活をおくっている
とおもっています
こんな質素な生活は、傍から見ると哀れなものなのかもしれません。
確かに
物に対しての豊かさは減った
けど経験の豊かさはより増した
と思っています。
車上生活って、ある意味ミニマリストのようなものです。
生活の中のノイズがなくなるので、惰性的にダラダラ過ごす時間はなくなりました。
朝起きた瞬間から、行動開始です。
結果的に、毎日の時間を最大限につかえています。
②さらに野性的になった?
2つ目は
さらに野性的になったこと
ですかね(笑)
- フライパンから直接ご飯食べたり
- 星空を見上げながら歯を磨いたり
- ペットボトルの水でバシャーッと顔を洗ってる
1日の始まりは、フロントガラスの霜を削りおとすことから始まります。
翌朝、車の外に出ると、昨晩顔を洗った水がパリパリに凍っています。
そんなのを見ていると「自然の中で暮らしてるんだなぁ」と強く実感します。
5 車上生活をずっと続けるのはしんどい
かといって、
車上生活をずっと続けられるかというと
「しんどい」
というのが本音です。
2か月間車上生活をしていますが、途中、友達の家で寝ることもありましたし、実家に帰ることもありました。
頻度でいうと、車で15日寝たら5日くらい家。
①野菜不足がしんどい
何がしんどいかというと、野菜不足!
日本って
・新鮮な野菜を
・安く食べれる
場所が少ない。車上生活で外食増えるけど、何が苦痛かって、食事が偏ること。
外でガスコンロ使って自炊するのも寒いしなあー。
ただただ、お手軽に野菜が食べたいのです。— とむ(東南アジア横断中) (@tomtombread) January 6, 2019
どうしても安く抑えようとすると、大手チェーン店系のファストフードに頼らざるを得なくなります。
番長
食生活がかたよると、どこか身体が重いし、肌荒れもおこします。
だからこの5日間、帰った時だけでも、猛烈に野菜を摂取して、健康保持に努めます!
僅かな光熱費だけで、快く受け入れてくれる友達には本当に感謝。
②精神的ストレス
次に精神的なストレス。
あんまり感じている実感ないけど
- 完全なプライベート空間がない
- 帰る場所がない
のは、気づかないところで心に負荷がかかっている。
まだあまり表面化はしていないけど、先日実家に帰ったら、大きな安堵感を覚えました。
車上生活は、3ヵ月とか半年とかぶっ通しとかだと、相当キツイかもしれないですね。
6 車上生活をしていてよく受ける質問
車上生活してるというと、よく受ける質問があるので、簡単に答えていきます。
Q1. 寒くないの?
⇒これが不思議とまったく寒くない。強がっているとかそういうわけではなく、寝袋2枚だから!
マイナス10度でも楽勝です。
Q2. お風呂どうしているの?
- 仕事場のシャワールーム
- 300円の温泉
Q3. 洗濯はどうしてるの?
- 友達の家
- コインランドリー
Q4.お金はどうしてるの?
⇒働いてます!
Q5. 充電はどうしてるの?
- スタバのコンセント
- 車のUSB充電
- ポータブルバッテリー
Q6. Wifiはどうしてるの?
- カフェのWiFi
- コンビニのWiFi
⇒セブンWiFiは、1日に3時間まで。(アプリを使えば無制限らしい)
⇒ファミマWiFiは、アプリを使うと1日3時間まで。
⇒LOW SON WiFiは、1日に5時間まで
Q6. これからどうするの?
⇒とりあえず、2019年4月まではこの生活続けます。
それまでにお金ためて旅に出たい。
<追記>
車上生活は4月で無事終えて、東南アジア一周の旅に出てます。今後、生活をまたするかは、まだ未定。
7 車上生活をまとめると
とりあえず車上生活をして、2カ月が経ちましたが
やって良かった
って思っています
なんか、ずっと旅している感覚なんですよね。
夜、布団に入るのにも、荷物を探すのも暗くて、一苦労。
ものすごく不自由だけど、それが逆に新鮮です。
そのうち、そんな感覚にも慣れていくのかもしれませんね。
その頃には、僕も旅に出てるはずです。
まだまだ、経験値も浅くて未熟な身ですが、今宵も車の中で朝を迎えます(笑)
車上生活を紹介しましたが、興味のある人は挑戦してみてはいかがでしょうか。
ではっ!
野生的になったこと。
いい言葉ですね。生きるとは結果として野生的にならざるをえません。
。。。アラスカユーコン河から生還できたのも、吹雪山から生還できたのも、そして人間関係の荒波から生還できたのも全て野生的になることです。。。。爺さんのことばより。
。。。ショピングセンターの電気の責任者であり、
高圧電気の入り切りはまさに野人でなけれできません。