番長
感情表現が上手くできないと辛いですよね。
- 自分が思っていることが相手に伝わらない
- 嬉しくても笑顔になれない
- 悲しくても泣けない
- 怒っていても感情をためこんでしまう
私自身も感情表現を得意とする人間ではありませんでした。
20歳になるまでは、感情を表現する以前に、情を感じることすらも「麻痺」してできなかったのです。
愛想笑いなんて当たり前でしたし、人から「本当に思ってないでしょ」とよく言われました。
今では自分の感性を大事にしながら、200台以上のヒッチハイクで日本一周したり、海外をバックパッカー旅をしたりできるようになりました。
中学・高校の友達に会うと、「別人のように人が変わったね」とよく言われます。
感情が苦手な人は、自分なりの感情表現を大切にすることが、感情を上手く表現できるようになるための近道です。
この記事では自分の感情を大切にする方法を3つ紹介します。
Contents
1 感情表現は無理をしてしようとしなくてもいい。
感情を表現しなきゃと思えば思うほど、力んでしまう。
まずは、感情を感じることから。
感情を上手く表現できるようになる上で、大切にしてほしい考え方が、「感情は表現してもいいし、しなくてもいい。」という考え方です。
- 「感情を表現しなきゃ!」
- 「感情を表現しない私なんて私じゃない!」
と強く思えば思うほど、力んで自然体でいられなくなりますよね。
肩に余計に力が入ってしまえばしまうほど、そこから生まれる感情表現は「つくられたもの」になります。
それでは、本末転倒ですよね。
だから、「感情を表現しなきゃ!」という強い想いをいったん脇に置いときましょう。
そして、「別に感情は表現しなくてもいいんだ」と、自分にかけている縛りをほどいてあげます。
さて、できましたか?(*´▽`)
肩の力が抜けて、ちょっとでも気持ちが楽になったら次へ参りましょう!
2 感情表現の大きさは、人それぞれ違う
感情表現の大きさも、仕方も、人それぞれ違う。
誰かと比べて、落ち込む必要はまったくなし!
次にお伝えしたいのが、「感情表現の大きさは人それぞれ違う」ということです。
飛び跳ねるように喜ぶ人もいれば、静かに穏やかに喜ぶ人もいます。
悲鳴を上げるくらいヒステリックに泣く人もいれば、シクシクと泣く人もいます。
感情表現の大きさは人それぞれなので、自分の感情表現が、人と比べて小さいという理由でへこまなくても大丈夫。
もし感情の表現が小さいものであったとしても、それも自分の大切な一部です。
今の自分ができる、自分なりの感情表現でいいのです。
肩の力を抜けば抜くほど、自然と感情は外に出ていきますから。
3 感情表現が苦手な人が感情を大切にする技術
さて、ここからは私の実体験を踏まえて、感情をうまく表現するためにしたことを紹介していきますね。
- 自分の制限を緩める
- 感情を書いて表現する
- 感情を表現することが得意ではないと自己開示する
では、この3つを順番に見ていきましょう!
3.1 感情表現を制限するものを緩める
感情を表現することができない根本的な原因は、心の奥で自分が感情を表現することを制限していることです。
過去に自分が感情を表現したことで、誰かに怒られたり、嫌われたりする経験がある場合、それが自分に制限をかけてしまうということがあり得ます。
- テストで100点を取って喜んでいたら、いじめを受けた。
- 悲しくて泣きたくても、親に「泣くな」と言われて育てられた。etc.
そうした経験を自分の中で上手く解釈できないと、
- 「自分は感情を表現しちゃいけないんだ」
- 「自分は感情を表現するのにふさわしい人間じゃないんだ」
といった考えが、無意識に根づいてしまいます。
これが、いざ感情を表現する時に、自分にブレーキをかけるんですね。
そのブレーキが邪魔をすると感情を上手く表現できなくなってしまいます。
もし自分にも心当たりがあるなという方は、次のワークを試してみてください。
必要なものは、1. ノートと2. ペンです。スマホやパソコンへの入力でも構いません。
■STEP 1: 感情表現をする時にかかるブレーキを見つける。
最近、感情を表現しようとして、上手くできなかった場面を思い出して、その時に、①どんなことを感じていたのか書き出してください。
そして、それを書き出したら②なぜそう感じたかも書いてみてください。
これはあくまで例ですが、過去にいじめや虐待などで、自分を否定された過去を持つ人は、
「自分は感情を表現してはいけない」と強い思い込みを抱えていることがあります。
また、なぜこう思うのかをさらに掘り下げてみると、
- 自分は感情を表現するに値しない人間だ
- 自分には価値が無い
などの別の思い込みが見つかる場合もあります。
こういった思い込みが、自分がかけているブレーキの正体ですね。
ゆっくりでいいので、実際に書き出してみてください。
■STEP 2: 1で見えたブレーキの客観的な根拠を書き出してみる
では、1で出てきた自分の中の「ブレーキ」の根拠を客観的に書き出してみます。
“客観的な事実を書く“というのがポイントです。
例:「自分は感情を表現するに”値しない”人間だ」の客観的根拠
- 小学生の時、友達と喧嘩して泣いていたらそれを見ていた3人の友達から笑われた
- 中学生の時、数学のテストの点数が嬉しくて隣の席の〇〇君に見せたら、「うざい」と言われた。
■STEP 3: 2で書き出したものと反対側の事実を書く(反証)
次に、2で書き出した客観的な事実とは反対側の事実を書きます。
ここでも同様に“客観的な事実を書く”というのがポイントです。
例:「自分は感情を表現するに”値する”人間だ」の客観的根拠
- 仕事で嬉しいことがあって、その様子を両親に伝えたら「良かったね!」と言って一緒に喜んでくれた。
- 人付き合いが上手くいかなくて、友達に相談したら「大変だね、無理するなよ」と理解してもらえた。
2と3で書き出した2つの角度からの客観的事実を並べることで、「ああ、感情を表現しちゃいけないっていうのは思い込みだったんだ!」と気づくことができます。
新しく思い込みを捉え直すことができるようになれば、「自分は感情を表現するに値しない人間だ」というブレーキは和らいでいきます。
これ、最初は中々上手く見つからないかもしれませんが、別の角度から何度も捉えなおそうとする過程で、徐々に新しいものが見えてきますので、めげずに挑戦してみてください。
■STEP 4: 2と3の要約を一言でまとめてみる
ここまできたら、あと一押しです。
2と3の内容を一言でまとめてみましょう。
ここで自分の思い込みをカチッとリセットしますよ。
<例>
小学生の時、友達3人から泣いたことを笑われた。中学生の時、数学のテストの点数を見せたら、「うざい」と言われた。
けれど、あくまでそれは一部の人。
逆に、仕事で良い事があって喜んでる時に、両親が一緒に喜んでくれた。落ち込んでた時に友達が何人も相談に乗ってくれた。
〇〇とは、気が合って色んな感情を共有している。
そう考えてみたら、私が感情を表現しちゃいけない理由なんてない。
これらの手法は、認知行動療法をもとに自分の中の思い込みを捉え直すやり方です。
認知行動療法についても、またまとめていきますね。
3.2 感情表現を書くことでする
感情を表現することって、人と話すに限ったことじゃありませんよね!
書いて感情を表現することも立派な感情表現なんです。
僕からも超おすすめしますが、文章に自分の感情を乗せるのって、すごく楽しいし、心地良いです!
それに、文章で自分の感情を細かく映し出そうとすると、言葉選びにも気をつかうようになって、書くことが段々と得意になっていくんです!
だから、もし人を前にした感情表現が苦手なのであれば、書いて感情を表現してみませんか?
気持ちを伝えるのは、LINEのメッセでいいんです。
その他に、日記やブログやTwitterで、自分だけの感情表現できる場所を持つこともできます。
気付けば、文章を書く力も上達していて一石二鳥ですよ^^
3.3 感情表現が得意ではないと自己開示する
感情の表現が苦手であることが、悩みの種になってしまうのは、相手に誤解を生んでしまうからですよね。
それならば、誤解を生まないように、
- 自分は感情を表現することが得意じゃない
- 顔には出ないけど本当は凄く嬉しいと思っている
ことを相手に伝えてみませんか。
思い切って相手に伝えれば、相手は貴方のことを理解してくれるし、もし理解してもらえないのであれば、それまでの人だと割り切るのもありです。
それに、一般的に自己開示をすると、2人の関係は親密になります。
私も誤解を生みそうなときは、感情表現が得意じゃないことをいつも相手に伝えます。
それで関係が悪くなったことはありませんし、むしろ自分も相手もそれで安心できますよ。
何も言わないまま、誤解を生んで、悩みの種になってしまうくらいなのであれば、感情表現が得意ではないことを相手に伝えてみましょう。
4 まとめ
POINT
- 感情を表現しなきゃと力まずに自然体でいること!「感情は表現しなくてもいい」くらいの考え。
- 感情表現の大きさは人それぞれ違うから、自分らしく表現すれば大丈夫。
- 感情を大切にするために、①制限を緩める②書いて表現する③相手に伝えるを試してみる。
最後に、自分の感情表現が希薄であることを責めずに、自分なりの感情表現を大切にしていけば、感情は豊かになっていくと僕は思っています。
気楽に頑張りすぎず、やっていきましょ!
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