杉90角でA-frameをつくる[895/1000]

杉の90角を加工し、柱となる三角軸をつくっている。二本の柱がピタッと合い、互いに支え合うように、柱の足と天辺を角度をつけて伐っていく。底辺3m、高さが4mなので、足下の角度は68度、天辺の角度は22度。ちょうど「A」の形になるように、高さ2mの位置に90角を通して結合する。

ここでも、土台で習得した大入れ継ぎを使う。大入れ継ぎは、太さの三分の一を目安に欠きをつくる。本来であれば、90角に必要な欠きは3センチだが、万が一、柱の強度を落とすわけにはいかないので、欠きは2センチにとどめた。あとは外側からボルトで締め付ければ、十分強度は出るだろう。角度がつくだけで、継ぎ部分の加工がずっと難しくなった。ピシッとはまらないので、地道にノミで調整していると、気づけば陽が暮れそうになっていた。

計算で数字は出せても、その数字を形にする腕が足りない。腕が足らないので、時間がかかる。だが、そんな弱音も吐いておられぬ。ついに師走となってしまったし、今年中に終わらせるために、地道に進めていかねばならない。この三角軸を4組つくり、立ち上げたら側面に壁(屋根)を張っていく。次はそこまで突っ走る。

 

2024.12.1