運命愛が自己をもっとも流体に近づける[400/1000]
地上に未練をのこすほど、自分というものがおそろしく弱くなることを実感する。宇宙の流れを汲みこみ、自分もまたその流体の一部としてありつづけられたら、どれほど人生は勇ましいものになるだろうか。 世界に粒度というものを感じる。…
地上に未練をのこすほど、自分というものがおそろしく弱くなることを実感する。宇宙の流れを汲みこみ、自分もまたその流体の一部としてありつづけられたら、どれほど人生は勇ましいものになるだろうか。 世界に粒度というものを感じる。…
周囲に目を配れる余裕はあってもいい。しかし、天の厳しさから目を背けるために、水平方向に逃げているだけだとしたら、なんとも情けなくないか。 スマホに人生を吸われるのが嫌で、思い切ってスマホを手放したのが202…
西欧文明に支配された世に生きている。パンやパスタが当たり前に食べられ、日本人はほとんど米を食べなくなったと言われている。1962年の一人あたりの年間の米の消費量は118.3kgであるが、2020年には50.8 kgとなっ…
狂うほど何かに熱中することほど、生き心地をおぼえることはない。肉体から遊離するほど、我を忘れ宇宙と一体となるのである。 そんなとき、体内では宇宙エネルギーがものすごい速さで流れている。これを「高次元状態」と言おう。高次元…
憧れは流体である。淀みなく宇宙を流れるエネルギーである。それはいつも流れていなければならない。決してせきとめようとしてはならない。せきとめた途端、憧れは欲望に変わり、永遠の水は腐り、虚無に堕ちてしまうから。 …
自分の心の深くをみつめていると、その究極では死にたいと思ってるんじゃないかと、しばしば感じることがある。これは、自殺願望のような消極的なものではない。あえて積極的に言い換えるなら、魂的に生きたい、野性に生きたいという、人…
人間は生れたときから、肉体という枷を背負っている。人はこの枷をどうにか解放できないものかと、旅をしたり、本を読んだり、芸術に触れたり、人に出会ったり、時には酒や女に溺れたり、暴食に耽ってみたりと、試みのなかで自由を問うの…
この地上に楽園を探しつづけている。太陽がよく当たり、清らかに川が流れ、空気が美味しく、小鳥の鳴き声がよく聴こえ、自然の実りが豊富である。まだ人類が地球を開拓する頃、荒々しい地球の一画に、そんな理想郷を築き上げただろう。自…
私たちがいる世界は、私たちがつくりだしている世界である。個人的無意識は、集合的無意識に支えられてるとユングは言った。世界が戦いに染まり、不安と恐怖におびえるほど、個人にも、戦いと不安におびえる日々がある。だが、この逆もあ…
日を記すと書いて、日記という。なんと儚い響きであろうか。私はだれかに読まれることを意図したり、考えをまとめるために言葉を書くことはあっても、純粋にその日に起きたことを記すということはしてこなかったのである。なぜなら、何気…