隠遁生活の疲弊/時間の哲学[515/1000]
魔の山を二週間かけて読み終えた今、ある種の燃え尽き状態にある。 あまり本を読む気にならず、かといって薪を割るくらいしか他にやることもないので、適当にからだを動かしたあとは、虚空を見つめるようにぼうっとし、火…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
魔の山を二週間かけて読み終えた今、ある種の燃え尽き状態にある。 あまり本を読む気にならず、かといって薪を割るくらいしか他にやることもないので、適当にからだを動かしたあとは、虚空を見つめるようにぼうっとし、火…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
ついに、トーマスマン「魔の山」を読破した。分からないところは、何度も分かるまで読み返し、2週間もかかってしまった。 一冊の文学をこんなに時間をかけて読んだことは初めてで、私自身、未来、隠遁生活を反省したときに、真っ先に思…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
11月15日、今日は何の日か。狩猟解禁日だ。 全国の猟師たちは今日という今日を待ちわびて、いっせいに山に入る。鹿、熊、猪などの大型獣から、カモなどの鳥類とのかけひきがはじまり、早いところでは今晩から、大地を祝した新鮮な肉…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
不思議だ。あんなにも世に背を向けて、山奥で隠遁生活をしたいと思っていたのに、己のなかに善意を見つけてからは、森から出たいという気持ちが高ぶってきた。 人間愛という代物は、一歩間違えて同情におぼれれば、人間を…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
人間に対する善意が、いつも人間愛から生まれるならば、この人間愛の原理に従いながら、人間を否定し、人間の超越に向かわなければならないのではないか。さもなくば、生きることの動力源は暗黒で、冷たいものになりはしまいか。 &nb…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
ホームレスの住居であるダンボールハウスや、ブルーシートで覆っただけの簡易的な家が、いかに最低限の労力で、最低限の機能を合理的に獲得しているか、家をつくってみて、色々感ずるところがある。 金もない。物もない。…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
トーマス・マンの「魔の山」にぶつかる日々がつづく。もう一週間は経ったろうが、まだ下巻の冒頭にとどまっている。上下巻で、1500ページの長編にして、内容が濃密で、一日100ページも読み進めることがむずかしい。 西洋の民主主…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
高尚をあきらめたら、貧しい暮らしは必要ない。貧しさが高尚という意味ではないが、安逸は幸福を求めるにちがいない。 一度は堕落した人間だ。幸福な暮らしを考えなかったといえば嘘になる。適当な仕事をして、愛想のいい婦人と結婚して…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
人類は「文明」の力で自然を克服した。 だが、隠遁の森においては、自然の暴力を前にして、我が精神はどこにも逃げられん。服従あるのみか。それとも、ヴォルテールが地震に反抗したように、自然の残忍な仕打ちに人間の意…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
「神が死んだ」とは、すなわち愛国心が死んだということではないか。もはや今日、天皇に恋慕の情を抱くことは、神を信じることと同じくらい困難であるように思う。 武士道と信仰の血が残っているのは、戦前より生きる90…