天涯孤独に森で暮らす人間[605/1000]
勘定に乏しく 暮らしに根も張らぬまま 浮生に流れゆく雲のごとく あちこち気ままに旅をして 春風の香に胸焦がし 木枯らしには身を隠す 森厳の妙薬を服し 天涯孤独に詩を謳う 80億も人間がいる世の中だ。そんな人…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
勘定に乏しく 暮らしに根も張らぬまま 浮生に流れゆく雲のごとく あちこち気ままに旅をして 春風の香に胸焦がし 木枯らしには身を隠す 森厳の妙薬を服し 天涯孤独に詩を謳う 80億も人間がいる世の中だ。そんな人…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
2024年2月27日にインドに旅立つ。首都デリーにまず向かい、ガンジス川を生活に汲むバラナシ、ブッタが悟りを開いたブッタガヤ、混沌の地コルカタの順に、北インドの4つの街を遍歴することにした。 予算は10万円だ。宿が1泊5…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
秘すれば花なり 秘せずは花なるべからず。これは世阿弥の言葉である。 秘密の多い女に男が夢中になるのはどうしてだろう。内に秘められるものがあるほど、対象の宇宙が広がっていくからではなかろうか。そして男もまた、女に対する想い…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
社会に慣れ親しむほど、雄々しさを放棄してしまうことがある。権力者に首を差し出せと言われて、素直に首を差し出すやつがいれば、保守的な人間は立派な忠義だと褒め称えるかもしれない。だが、「うるせえ、ふざけんな」と抗う選択肢だっ…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
「女々しい」とは、男に対して用いられる言葉である。女に対しては、女々しいとは言わない。だが、女が女々しいというわけでもない。男には男なりの雄々しさがあり、女には女なりの雄々しさがある。だが、男には「男になる」という言葉が…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
どうして僕はこんなにかなしいのだろう。僕はもっとこころもちをきれいに大きくもたなければいけない。あすこの岸のずうっと向こうにまるでけむりのような小さな青い火が見える。あれはほんとうにしずかでつめたい。僕はあれをよく見てこ…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
生活の深みにはまるほど、抜け出すために相応の力が必要になる。例えば、1週間引きこもってしまうと「このままではいけない」という健全なる社会性によって、彼は沼から引き出される。だが、これが半年や1年になると、かつての社会性は…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
インドへの旅が決まった。日本からデリーまで片道3万円だ。貧乏旅に慣れ親しんだ人にとっては、妥当な額に思われようが、貧乏旅を知らない人からしてみれば、「そんなに安く行けるのか」と驚く金額であろう。 旅に際して、大半の日本人…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
何の気持ちの整理もつかないまま、インド行きの航空券を買った。気持ちが整理されるのを待てはしなかった。よし、旅に行こう!と思い立った勢いで、力強く旅立つ力を失いつつあったからだ。これ以上待てば、旅立つ力が完全に失われてしま…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
淡い空泳ぐ、金色の雲。群れをはぐれた、小鳥の鳴き声。冷たい風を羽ばたいて、どこまでも飛んでいく。 生きることはどうしてこうも哀しいのだろう。分かっている。センチメンタルな言葉はお預けだと約束しただろう。冬を耐え忍ぶ木の葉…