人間はみな死が自分の体の中に宿っているのを知っていた[824/1000]
人間はどこからかやって来て、一つの生活を見つけだす。できあいの生活。ただ人間はそのできあいの服に手を通せばよいのだ。しばらくすると、やがてこの世から去らねばならぬ。否応なしに出てゆかねばならぬ。 (中略) 昔は誰でも、果…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
人間はどこからかやって来て、一つの生活を見つけだす。できあいの生活。ただ人間はそのできあいの服に手を通せばよいのだ。しばらくすると、やがてこの世から去らねばならぬ。否応なしに出てゆかねばならぬ。 (中略) 昔は誰でも、果…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
おれたちは力の存在だ。力を信仰し、力に導かれ、力そのものとして、生命を燃焼させていく。この世の不条理に、力強くぶつかっていく。難しいことは何も考えなくていい。なすべきことは、たったこれだけなのだ。 しかし、これが難しく思…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
私は物質主義の世の中で窶れ果て、森の隠者となったと言っても過言ではない。人間とは何か、どう生きるべきかを問いながら、二十代はずっと砂漠を放浪していた。砂漠で斃れ、枯れ果てることによって、現代人として養われてきた物質主義観…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
男に”なる”という言葉がある。生まれながらにして授かる性別とは別に、男には勝ち取らねばならぬものがある。年盛りの頃は、肉体的に女を知ることで、男になると言われた。だが、もっと大きな意味として、立派…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
このまま病院に通っていたら、生命が駄目になると思い、明日も来いという先生の言いつけを破り、仕事に出かけた。所詮は外傷。手術には医者の技術がいるが、治癒段階に入れば主導権は患者にある。毎日、泥だらけになって働くが、しっかり…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
葉隠は、高慢によって高慢を超えていけという。エゴイズムによってエゴイズムを超えていく。人間の生活を願い、生活を築かんする私は、生活によって生活を超えていくことを志す。家を建てたり、畑をやったり、猟をやったり、土地深くに根…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
旅人は風となり空を追う。生活者は樹木となり、彼もまた空へと伸びる。遠く遠くをみつめて、及ばず。突風に揺さぶられ、落雷にへし折られ。夕焼けの向こう側に、淡い夢を見つづける。西洋に堕ちた旅人は陽気なヒッピーとなる。楽器を鳴ら…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
皮を食えば皮膚に効く。身は血を潤し、細胞を育む。芯は奥深く内臓を支え、種は命の源、力を紡ぐ。ゆえに、全てを丸ごと食う。野菜は皮のついたまま、リンゴは芯まで丸かじり。米は力の種となり、日本の精神、奥底に据わる。もし、日本人…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
ようやく退屈な日を終える。親指の爪ひとつ剥がれただけだというのに、先生の言いつけを守って二週間も休んでしまった。たかが足の爪一つ、まだ完治はせぬが、あとは毎日風呂に入ってれば、そのうち治るだろう。言われたとおり、何度も病…
★千日投稿 【2022.6.20~2025.5.25 完】
常住死身になることよって自由を得るというのは、「葉隠」の発見した哲学であった。死を心に当てて万一のときには死ぬほうに片づくばかりだと考えれば、人間は行動を誤ることはない。もし人間が行動を誤るとすれば、死ぬべきときに死なな…