もう幸せになれないのではなく、幸せになる前にしたいことがあるのだ

先日、こちらのnoteを書きました。要点をまとめると、こうなります。

私たちは、「何を思い出すか」で、幸せか不幸かを自分で決めている。

自分が幸せであることを思い出せば、人は簡単に幸せになれる。逆もしかり。不幸なことを思い出せば、人は簡単に不幸になる。

 

私はいま、オーストラリアを旅しているのですが、面白いことに、旅をしていると、「学ぶこと」より「思い出すこと」の方が多いのです。

「そうそう、これでいいんだよね」とか、「そうだ、これが幸せなんだよね」とか。

 

例えば、旅そのものについて言えば、身体的な拘束から解放されて、どこにでも行けるし、何でもできます。すべてを自分の意志の上で決めることができます。

私の場合、自由過ぎて、逆に何をしたらいいのか分からなくなってしまうのですが、毎度そうなる度に、そもそも人生とは何をしたらいいなんて正解のないことに、気づかされるのです気づくというよりも、思い出すといったほうが近いですね。

 

私たちは、大人になるにつれて、たくさんのことを学びますが、それと同じくらい、たくさんのことを忘れているのだと思います。

忘れてるなんて、考えられないですよね。それくらい、忘れることも忘れてしまっているのだと思います。

 

例えば、もう幸せになれないと思っているときは、これをしなきゃ幸せになれないとか、これがないと幸せになれないって思っていますし、直接的間接的に、そう社会から学んできました。

ただ一方で、これができなくても幸せになれることや、これがなくても幸せになれる人もいます。そのことを覚えているか、忘れているか、だけなのです。

 

人は既に「幸せ」になるために必要なものも「不幸」になるために必要なものも、自分の中に持っているのだと思います。

あとは、どちらを必要として、どちらになるために、どちらを思い出すか、ではないでしょうか。

 

 

1 もう幸せになれないと思うなら、愛されていることを思い出せ

誰かに嫌われたことを思い出せば、人は愛されない人間となり、孤独感におちる。

誰かに愛され、誰かを愛したことを思い出せば、人はいまここで愛のある人間になる。

 

私は、愛のある人間と、愛のない人間に、大きな差はないと思っています。ただ、愛のある人間は、愛されたことを、ちゃんと覚えている人なんだと思います。

誰か一人でも、過去に自分を愛してくれた人との時間を思い出しているとき、人は愛に生きられます。

 

それは、母親や先生かもしれません。もしくは、近所のおばあちゃんや、友人かもしれません。

人によって思い起こす対象は違いますが、思い出すものは共通して、そのときに感じていた温かい愛です。

 

あの全身が満たされるような温かな感覚をおぼえているでしょうか。

それを傲慢のうちに忘れるのではなく、律儀におぼえていられるのが、人の誠実さであり、強さだと思うのです。

 

そういう意味で、私は弱い人間ですから、愛されていたことをしばしば忘れてしまいます。

 

冒頭のnoteでも自白しているのですが、旅に出たばかりの私は、ヒッチハイクをして、見知らぬ僻地で降ろされることになりました。

そこは、電波も人気もない、名も無い場所でした。

 

そこでテントを張って、一晩やり過ごすことにしたのですが、どうも雲行きが悪く、雷がゴロゴロと鳴っているのです。

私はすぐにテントを張り、中に入ったのですが、次第に雨も雷も強まり、死んでしまわないだろうか、と怯えるようになりました。

その怯えには、異国の見知らぬ土地で、一人になった孤独感も含まれておりました。

 

私は怯えていたとき、見知らぬ土地で1人になった緊張感から、人に愛されていたことをすっかり忘れてしまいました。

ゆえに、日本で私を送り出してくれた友人がちゃんといたにも関わらず、私は孤独だ、と押しつぶされそうになったのです。

 

幸い私は、日本にいたときの幸せな時間を思い出しました。家族との時間、友人との時間、職場の人との時間です。

すると、面白いことに、心が瞬く間、愛で引き締まるのが分かりました。

 

「あんなにも応援してもらったのだから、こんな雷ごときに負けちゃだめだ!奮い立て!」って思えるようになったのです。

死ぬことを恐れて不安だった心は、一瞬のうちに安心感に包まれました。

 

人は簡単に忘れる生き物なのだと思います。

100回愛されていても、1回嫌なことが起きると、100回愛されていたことを忘れてしまうものです。

しかし、1回嫌なことが起きた後、もう一度100回愛されていたことを思い出せば、人は再び愛に生きられるのです。

 

つまり、こういうことです。

 

あなたは決して、愛されない人間ではない。愛せない人間ではない。過去に、人に愛されたことを忘れているだけだ。人に優しくできたことを忘れているだけだ。

愛に生きた時間を思い出してみてください。そしたら、自分がちゃんと愛せる人間だ、ちゃんと愛される人間だ、と思い出すはずです。

あなたの中には、既に人の優しさがたくさん詰まっているのです。だから、ただ思い出すだけなのです。

 

2 もう幸せになれないと思うなら、成し遂げたことを思い出せ

分のできなかったことばかり思い出せば、自分は力のない人間となり、無力感に苛まれる。

自分の成し遂げたことを思い出せば、自分は力のある人間となり、躍動が生まれる。

 

ここで私がお伝えしたいことも、上で伝えてきたことと同じです。

大なり小なり、何でもいいです。自分の成し遂げてきたことを思い出しているとき、人は自分を頑張れる人間だと評します。

自分を頑張れる人間だと思えれば、多少の困難にも希望を持てますよね。

反対に、自分ができなかったことばかりを思い出せば、人は自分の力を信じられなくなります。

 

つまり、自分ができる人間か、できない人間かも、”何を思い出すか”で決まっているということです。

 

かくいう私も、風向きが良くない時には、できない自分ばかりを思い出してしまいます。

風向きが変わると、できる自分を思い出し、調子づきます。

だから、気分が上がったり、下がったりします。

 

いつも、できる自分ばかりを思い出せたら、きっと生きることはすごく楽になるのでしょうが…

こうして下がることには大事な理由があると思っています。

それを次でお話しますね。

 

3 もう幸せになれないのではなく、幸せになる前にしたいことがあるのだ

人の内には、幸せになるための要素も、不幸になるための要素も既に揃っている。

それでも人が不幸を選ぶのは、不幸という種を使って、咲かせたい花があるからだ。

 

何を思い出すかで、愛にも生きられるし、自分への信頼を高めることもできる。

けれど不思議に思いませんか。幸せは既に自分の中にあるのに、どうしてそれでも不幸を感じるのか。

 

私は、こう思うのです。

『それは幸せになれないのではなく、不幸という種を使って、咲かせたい花があるだけなのではないか』と。

 

よく「幸せになることが人生の目的だ」という人がいますが、あれ、私は違うと思います。

じゃあなんだ、と言われても、明確な答えを持ちうるほど、人生に達観できているわけでもないのですが。

ただ少なくとも、『命が何かを成し遂げたがっている』のは分かるのです。

幸せになることだけではなく、幸せの種も、不幸の種も両方使って、あらゆる生を経験し、あらゆることを成し遂げたいと言っているのです。

 

幸せなときにしか得られないものがあるのと同じように、不幸のときにしか得られないこともある。

だから、不幸であるうちに成し遂げたいことをすべて成し遂げたとき、人は安心して幸せになれるのだと思います。

自分自身に「あなたはもう幸せになりなさい」と許可を出してやれるのだと思います。

 

想像してみてほしい。これをしたら死ぬかもしれない、これをしたら絶望を味わうかもしれない、ということが目の前にある。そして、自分の直観が「これだ!」「これをしろ!」と言っている。きっとこれこそが、「何か」だ。

この死ぬかもしれない恐怖に飛び込み、そこでぐちゃぐちゃになった末の自分は、どんな自分だろうか。きっとどんなに自分に厳しい人間でも、「もういいから。そこまでしなくていいから、もう幸せになりなさい」と許可を出せる気がする。少なくとも私はそうだ。

とむの地球横断記ー幸せになれないのなら自分を殺せ。

 

私は苦しみをあえて買うことがあります。例えば、オーストラリアをわざわざヒッチハイクで横断するのも、その1つです。

もちろん、その苦しみの奥に待ち受ける喜びを、待ち遠しく思っていることは事実ですが、その前にあえて自分に試練を与えているのです。

 

それは「お前はもう十分苦しんだ」「もうお前は一生幸せになれ」と許可を出すための試練です。

私は今満足して、地球を横断することをやめてしまったら、命が不服に思うのです。

 

不服だから、また不幸になろうとするのです。

私の命は、もっとボロボロになるまで使って、もっと汚してくれと言っているのです。

 

そう考えてみると、「もう幸せになれない」という言葉は、「幸せになる前にしたいことがある」と言い換えることができませんか。

それは一体、何でしょう。

 

私はその「何か」は、いつも腹の中心にあると思っています。

その腹の中心を思いっきり叫べば、人は自分の命に対して、誠実になれるのだと思います。

 

覚えておきたいけれど、忘れてしまうのなら、何度でも思い出しましょう。

 

自分が愛されている人間だと。

自分が力のある人間だと。

自分が価値のある人間だと。

 

じゃ、今日はこんなところで!

記事下にある旅の動画も、良かったら見て行ってくださいませ。

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1 個のコメント

  • 生き苦しいと思ってたときに見つけ、あれやこれや考え込んでた自分が自分を不幸にしてたと思えました。
    有難うございます。

    今は何をされているのでしょうか?投稿が最近ないようなので気になりました。

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