荒野のはてに 夕陽は落ちて
妙なる調べ 天より響く
Glo — ria, In Excelsis Deo
Glo — ria, In Excelsis Deo
賛美歌106番「荒野の果てに」
メリークリスマスイブ。といっても、これが投稿されるのは来年の3月だから、すっかり季節は過ぎ去ってしまうのだけれど。真っ暗なしずかな森で、ちいさな明かりを灯して聖歌を聞いている。先日紹介した聖歌111番「しずけき」は、何度聞いてもその素朴さに涙がとまらない。信仰深い牧家の力と愛が、温かく、力強く胸に迫ってくる。昨年ミサに参加したときは、賛美歌106番「荒野の果てに」も歌った。信仰を重んずる青年は荒野を旅する。荒野の果てで、魂に渇きながら天に祈りを捧ぐのである。無論、天の祈りは苦労の生活者にこそ降り注ぐものだ。真面目で実直な生活者。街の喧騒とも馴染めない、孤独なクリスマスの夜に、束の間の安らぎが舞い降りるのだ。
家はいまだ完成しない。今年も、孤独な寒いクリスマスになってしまったが、心は何とも温かい。空を見上げれば、子供たちのサンタクロースへの願いが、星々に散りばめられているようだ。私もまた夜空に願いを込めて、今日もしずかに瞼を閉じることにしよう。メリークリスマス!
2024.12.24