こうしてまた一つ、罪を抱える。人を辱める言動をした後、己は必ず後悔するのだ。正しさの問題ではない。そこを論点にするのは、物質主義者のやり口じゃないか。ならば何の問題か。小人の道徳。八方美人のお化粧が、崩れたことを嘆くのか。ああ、それなら尚更情けない。
人間の歩みを鑑みても、恥ずべきことは一つしかない。おれたちはもっと太陽を信じてもいいのだと、お前は言ったはずだ。己の信仰に挫かれ、太陽から逃れたとき、お前は卑怯な男になり下がる。悪意に屈し、安逸に怠け、傲慢に世界を傷つける。
己が力を信ずるなら、いかなるときも力の道を選びつづけるしかないのだ。力の結果として、あらゆる行動が生まれていく。食うこと、寝ること、働くこと。そのすべてが力の結果である。それが力であるから、全部食い、全部飲み込み、全部やるのである。
2024.10.20