すべての日々が聖なるものとなるために[748/1000]
「すべての日々が、わたしにとって、聖なるものとならねばならぬ」と、かつてわたしの青春の知恵は言った。まことに、それはよろこばしい知恵の言葉であった! ニーチェ「ツァラトゥストラはこう言った」 仕事をさがしはじめた。今日、…
「すべての日々が、わたしにとって、聖なるものとならねばならぬ」と、かつてわたしの青春の知恵は言った。まことに、それはよろこばしい知恵の言葉であった! ニーチェ「ツァラトゥストラはこう言った」 仕事をさがしはじめた。今日、…
生は、快楽の泉である。しかし、賤民が来て、口をつければ、泉という泉は汚され、毒されてしまう。 すべての清潔なものを、わたしは愛する。不潔な者どもの口をゆがめた笑いと、その渇きを見るのは、わたしには堪えがたい。 ニーチェ,…
梅雨も終わりかと思えば、今度はヒグラシが鳴きはじめた。五感では知覚できぬほどのゆっくりな速さで、季節は移ろい生命は老いていく。今からちょうど一年前、2023年7月にこの森にやってきた。仕事を辞めてまもなく、まずは倒木や雑…
すべての書かれたもののなかで、わたしが愛するのは、血で書かれたものだけだ。血をもって書け。そうすればあなたは、血が精神だということを経験するだろう。 ニーチェ, 「ツァラトゥストラはこう言った」 科学は夜を駆った。この世…
雨が滝のように降りしきるなか、とても永い眠りについていた気がする。幸福な夢をよく見る。そうして目覚めると、きまって哀しい気持ちになる。この世もまた、夢の如く儚いものであるが、断片的で朧げな、辻褄の合わない夢と違って、意識…
俺の精神が、この瞬間から絶えずはっきりと目覚めていてくれるものとしたら、俺たちはやがて真理に行き着くだろうに。真理は俺たちを、泣いている天使らをつれて取り巻くであろう。 ランボオ「地獄の季節」 何のための精神か。何のため…
凡庸に生きて 愚にもつかぬ涙を恥じて 戦人の武勇を尊び 君子の教えを切に乞う 後生大事に抱えたこの身の 過ち悔いれば言葉を絶し 天の与うるを取ざれば 反ってその咎めを受く 2024.6.30
人間は、健康でも、運命でも、心が、それを、断然乗り超えて行くところに、生命の価値があるのだ! 中村天風「運命を拓く」 幾つになっても初心忘れるべからず。少年の夢と、青年の大志を。悪意を抱えてもよい。だが、悪意に屈してはな…
我を棄てて去る者は 昨日の日にして 留む可からず 我が心を乱す者は 今日の日にして 煩憂多し 長風 万里 週雁を送り 此に対して 以って高楼に酣なる可し 李白 悪意に屈せず、耐え忍び、凝縮し、…
人、道を問うに答うる 飢え来って飯を喫し、倦み来って眠る 只此の修行、玄更に玄 世人に説与するも渾べて信ぜす 却って身外に従って神仙を覓む 王陽明 殺生を怖れ、猟師を断念すれば、己は生涯、生きんとする意志を…