仕事を辞めるか辞めないか[331/1000]
仕事を辞めるか辞めないかを悩み始めたら、もう結末は見えていて、あとは時間の問題なんだろうと思う。私は凡人にも満たないこの悩みを、いまだ心に住まわせており、辞めたら辞めたで、今度は金に困るし、罪の意識に孤立もするのだろうと…
仕事を辞めるか辞めないかを悩み始めたら、もう結末は見えていて、あとは時間の問題なんだろうと思う。私は凡人にも満たないこの悩みを、いまだ心に住まわせており、辞めたら辞めたで、今度は金に困るし、罪の意識に孤立もするのだろうと…
5年前に抱いた憧れをようやく形にしようとしているのに、心は踊るどころか怯えている。とりあえず森を手にしたものの、そもそも本当に家を建てられるのか自分でも知らないのだ。昨日、ホームセンターで、どのクギを選べばいいのか種類す…
森の契約は交わされた。近日中に、金を支払うことになる。最後の最後まで、葛藤していた。「この森でいいか」という葛藤ではなく、「この人生でいいか」という葛藤だった。金が大きくなるほど、使い道も広がる。世界のあちこちを旅をする…
堕ちることについて、日々想うなかで、漠然としたひとつの理想のようなものが生まれた。それは、聖書を抱えながら、奈落の闇に堕ちていくというものであった。必ず聖書を携えてなければならない。聖書でなく、葉隠や般若心経でもいいが、…
数年前「惡の華」という漫画を初めて読んだとき、生命が震撼する感覚をおぼえた。当時は、この感覚の正体が何者か分からぬまま、ただとんでもないものに触れてしまったショックだけがあった。これのアニメを観て、もう一度あの時の衝撃が…
慈悲の雨は皆に等しく降り注ぐ。一人前に傘も持てない人間はずぶ濡れになる。身体は冷えるが、両手を天に広げるとき、これが慈悲の雨だと知るのは時間の問題だろう。慈悲の雨の恩恵を多く受けられたのは、傘を持てなかったからでもある。…
325日目。毎日残すこの言葉を、恥のあまり燃やしてしまいたいと何度思ったことだろう。0~100日目は感情と虚無、100~200日目は武士道と死、200日目~300日目は魂と生命の救済、そして300日目からは善悪と堕落が中…
「つりはいらないよ。これで坊ちゃんに飴玉のひとつでも買ってやりな。」そう言って机の上に500円札を1枚置き、颯爽と去ろうとするも、後ろから女将に呼び止められる。これしきのこと気にすることはございませんと女将を制するも、「…
顔がよく分からない、恋人らしき女性と空を飛んでいる夢を見た。空は途中で光と闇に分断されている。女性を光に押し込むように残し、自分は闇に堕ちることを選んだ。深い闇に飲み込まれるとき、自己の魂の何かが無性に満たされる感覚を得…
休みは終わった。労働がはじまる。休み明けの労働が憂鬱だ。これ即ち、中村天風先生の言葉を借りれば、心が後ろを向いているのであり、心を粗末に扱っているのである。肩を落とし、ケツを締め、下丹田に気を集中し、肺にたまった息をすべ…