大きな宇宙に生きていて、自分を見ていて何になる。[269/1000]

大車輪

 

大きな宇宙に生きていて、自分を見ていて何になる。

荒れ狂う濁流なくして、どうして生命を燃やせよう。

 

地上に閉ざされ、彷徨いながら、魂はどこに落ちている。

神はいるのかいないのか。自分は誰のものなのか。

宇宙にこの身を擲つか、それともこの身を貪るか。

 

湖の彼方に憧れて、走り出すも届かない。

宇宙の旋律に身を委ね、奴隷のように服従する。

両手足を縛られて、今ここに心眼を見開く。

 

ああ人間として生きている。人間として死にたいな。

ぼーぼーと燃え盛る大車輪に乗っかって、

まっすぐ永遠へと向かってゆけ。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です