怒りは貴く、軽蔑は貧相。[924/1000]

あなたはあなた自身の炎で、自身を焼き尽くそうと思わなければならない。自身がまず灰となるのでなければ、どうしてあなたは新しいものとなることを望めよう!

ニーチェ「ツァラトゥストラはこう言った」

真赤に燃える赤と金。

パチパチと音を立て鮮烈に燃える炎から、神の息吹を感じやしないか。

ああ、怒りは貴く、軽蔑は貧相。

灰と化した夢の残骸を、おまえはまだ悲しむことしか知らない。

同情する卑小な心に、罪と怒りを焚きつけよう。

温情に涙する小さな炎に、高山の冷気を吹きつけよう。

夜を燃やす月の静寂に、生命は泣いて溶け込もう。

 

2024.12.31