悪意に屈せず、耐え忍び、凝縮し、天へと放つ。[740/1000]

我を棄てて去る者は

昨日の日にして 留む可からず

我が心を乱す者は

今日の日にして 煩憂多し

長風 万里 週雁を送り

此に対して 以って高楼に酣なる可し

 

李白

 

悪意に屈せず、耐え忍び、凝縮し、天へと放つ。親と先生の言うことを聞き、仕事の不条理に耐え忍ぶ。拙速に仕上がれば、放埓へと流れる。悪意に呑まれれば、力は流れる。積年の苦しみは、必ず報われる。うまく物事が運んだ時分を思い返せば当然の理。愚痴をこぼせば、力が漏れる。余分な言葉に、霊気は逃げる。悪意を抱えてもよい。だが悪に屈してはならない。苦しみや怒りや悲しみは心の深くに留めて、端的な言葉で鋭く「はい」と返事をする。顔に出さぬまま器に感情を盛る。どうしようもない時は天へと放つ。志を思い出し呻吟する。日頃より、いい言葉を心に容れておく。天と自己との間に力を増幅させる。

 

2024.6.28

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です