山の神秘らは今も何処かに身をひそめ、天地創造の時のまま生命の記憶を廻り廻る[734/1000]

冷雨を心に留め 人の世を眺める

朝陽に連なる 碧山よ

泰平の世を彷徨うて いまだ魂は大地を問う

熊や鹿や猪は 変わらぬ山を疾駆して

猟師に撃たれた古傷を 優しく舌で舐めまわす

おお 山の神秘らは 今も何処かに身をひそめ

天地創造の時のまま 生命の記憶を廻り廻る

 

2024.6.22

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